テレビ東京系「出没!アド街ック天国」の公式Xとインスタグラムが22日に更新され、14日夕方に死去したテレビのコメンテーターなどで活躍した評論家の山田五郎(やまだ・ごろう)さんを追悼した。公式SNSでは最後の収録は「亡くなる6日前」だったことが明かされ、「スタジオで最後に言った言葉を、私たちは忘れる事はないと思います」など追悼のメッセージがつづられた。

山田さんは1998年から28年にわたり、「街に詳しい」コメンテーターとして同番組に出演。幅広い知識を生かしたディープな解説を披露した。

 【コメント全文】

YouTube #山田五郎オトナの教養講座 にて発表された通り

アド街にご出演頂いていた山田五郎さんが

7月14日に帰天されました。

安らかな旅立ちでありますよう、心よりお祈り申し上げます。

五郎さんは泉麻人さんに代わり、1998年4月「恵比寿」の回からアド街のレギュラーとなられました。

2004年までは講談社の社員であったため、

アド街のスタジオ収録の日は、わざわざ会社を休んで来てくださっていました。

編集・執筆の仕事が忙しかった時もたくさんあったと思います。

しかし28年間・計1400回以上、

ご本人の都合でアド街を休まれる事は、一度もありませんでした。

病気がわかった後も、高熱の日や体調が最悪の日があったのに

「大丈夫だよ~」と平気なフリをして出演してくださいました。

収録に備えて、街のことをたくさん調べるので、

スタジオの前日は、徹夜することもしばしばあったようです。

でもその苦労を我々に話す事はありませんでした。

五郎さんの最期の収録は、亡くなる6日前。

身体はかなり辛かったはずですが、

五郎さんはいつも通り

ユーモアと叡智を交えながら たくさん話してくださいました。

スタジオで最後に言った言葉を、私たちは忘れる事はないと思います。

アド街の出演者もスタッフも「寂しい」とか「残念」という言葉では片付けられない気持ちです。

言葉が見つかりません。

番組の羅針盤と家族を失ったかのようで、茫然自失としています。

でも番組は続いていきますので、五郎さんの遺志を心に留めながら

益々精進したいと思います。

これからも五郎さんにはYouTubeで何度でも会えますから

皆さんもぜひ観に行ってくださいね。

アド街の五郎さんの出演回は、もうしばらく続きます。

五郎さん、番組へのたくさんの愛情をありがとうございました。

天国でのんびり楽しく過ごしてくださいね。

アド街出演者・スタッフ一同より愛をこめて。

 山田さんは24年7月に原発不明がんが明らかになり、同10月にYouTubeチャンネルで公表した。

人間ドックでエコーをした際に肝臓がんが判明。リンパ節や骨に転移しており「ステージ4Bで化学治療するしかない」と述べた。

 今月17日公開の同チャンネルには、鼻にチューブを装着して出演した。3月に昏睡(こんすい)状態に陥り、その後、車いす生活になったこと、腹水と胸水が溜まって呼吸が困難になったことなどを伝えた。また、現状について「この俺がだよ、飯が食えなくなって固形物が一切食えなくなった。この俺がだよ、タバコが吸えなくなった。人間、立って歩いて飯食えてるうちは死なないと思ってたけど、もう死ぬよ。立って歩くことも飯食うこともできねえ。そんな状態です」などと語っていた。

 ◆山田 五郎(やまだ・ごろう)1958年12月5日、東京都生まれ。本名・武田正彦。上智大学文学部に在学中、オーストリアのザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。

卒業後、講談社入社。ファッション誌「ホットドッグ・プレス」の編集長などを務め、2004年退社。テレビ朝日系「タモリ倶楽部」、テレビ東京系「出没!アド街ック天国」、フジテレビ系「ネプリーグ」に出演した。

編集部おすすめ