JRA海外馬券発売対象レースの第76回キングジョージ6世&クイーンエリザベスS・英G1(日本時間25日23時35分発走、アスコット競馬場)に参戦するフランシスアンリ・グラファール調教師(49)=仏国=が日本時間23日、インタビューに応じた。今年は連覇を狙うカランダガン(セン5歳)と、24年覇者のゴリアット(セン6歳)の2頭で挑戦。

両馬の状態や、ライバルのマスカレードボールなどについて語った。(取材・構成=土屋 真光)

―一昨年の覇者ゴリアット、そして昨年の覇者カランダガンを送り込む。

 「カランダガンは前々走の大敗(英コロネーションCは41馬身半差をつけられ4着)は、馬場が合わず無理をしなかったため。その後1週間から10日間ほどは、過度な調教や介入をせず、そっとしておきました。やがて自発的に調子を上げ始め、気力や意欲が戻ってきたのを見て、サンクルー大賞(1着)に向けた準備が整ったと確信し、その通りの結果を出しました」

 ―昨年と同じ臨戦過程だが、前走との間隔は1週短い。

 「それは承知していますが、特に何かを講じてはいません。もう5歳で、自分の仕事をよく理解していますし、コンディションも良好です。最後の追い切りも良い内容でした。自分のやるべきことを分かっていますし、厩舎での普段の様子も非常に素直で扱いやすい馬です」

 ―ゴリアットは前走(英G2のハードウイックS)、直線の勝負どころで、あぶみが抜けるアクシデントがありながら3着。

 「珍しいアンラッキーでした。彼もまた、自分の仕事を熟知しているベテランで、今年は本当に良い状態を維持しています。彼の身体的な仕上がりには大変満足しており、得意なアスコットで再び走る姿を見るのを楽しみにしています」

 ―2頭はともに良馬場を得意とする。

今年も2頭向きの馬場になる見込みだ。

 「そう願っていますが、他の馬たちにとっても適した馬場になるだろうとも思います。キングジョージはまさに真夏のチャンピオン決定戦であり、世界の競馬カレンダーの中でも最も重要なレースの一つであり続けています。今年も質の高いメンバーが集まり、その一員となれることを光栄に思います。マスカレードボールも非常に優れた馬であり、日本のチャンピオンホースです。昨年のジャパンCではカランダガンを限界まで追い詰めた相手ですから、彼らの挑戦には敬意を抱いています。欧州のトップホースに挑むために彼が欧州へ遠征してきたことは、競馬界にとって素晴らしいこと。出走する全ての馬にとって、アクシデントなく、それぞれの能力を最大限に発揮できるレースになることを願っています。それこそが最高のレースを生むのですから」

 ―2頭はともに日本のファンも多い。再来日はあるのだろうか?

 「私たち全員も彼らに愛着を持っていますし、彼らはフランス競馬の素晴らしいアンバサダーでもあります。可能であれば、どちらか、あるいは両方を日本に連れて行きたいと思っています。まずは今週末がシーズン中盤の目標であり、そのレースが終わった後に今後を検討するつもりです。

私たちは常に馬の福祉を第一に考えて判断を下し、馬にとって最善を尽くすよう努めています。日本のファンの皆様は世界でも最高であり、また日本に馬を連れて行けたら素晴らしいですね」

編集部おすすめ