◆米大リーグ カブスドジャース(4日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 ドジャースにトレードで加入したタリク・スクバル投手(29)が4日(日本時間5日)、敵地・カブス戦で移籍後初登板初先発のマウンドに上がり、6回85球を投げて4安打2失点、6奪三振の好投を見せたが、援護に恵まれなかったこともあって移籍後初登板初勝利は逃した。

 大ブーイングが巻き起こって敵地は騒然とした異様な雰囲気の中で1回裏のマウンドに立ったスクバル。

先頭のクローアームストロングからは、カウント2―2からこの試合最速の99・1マイル(約159・5キロ)のシンカーで見逃し三振を奪った。続く鈴木誠也外野手(31)は中飛。3番のブレグマンにも遊ゴロで打ち取って危なげなく3者凡退で抑える好発進を切った。

 すると2回表には昨季までカブスに所属し、スクバルを超えるブーイングを浴びていたタッカーが左中間席へ10号ソロを放ち、ドジャースが先取点を奪った。1点リードとなった2回も2三振を奪うなど3者凡退で抑えた。だが、1―0の3回先頭でスワンソンに17号同点ソロを被弾。初球の直球を左中間席に運ばれた。

 さらに3回はクローアームストロングに安打と盗塁を許し、誠也にも四球を与えて2死一、二塁となったが、ブレグマンを中飛。4回はたった6球で3者凡退に抑えた。5回も1人の走者も許すことはなかった。

 6回は1死から誠也に4球連続ボールの四球を与えると、続くブレグマンに右翼フェンス直撃の二塁打。1死二、三塁で内野は前進守備を敷く中、ブッシュを二ゴロに打ち取って本塁で誠也をタッチアウトにした。

だが、2死一、三塁でホーナーを打ち取った当たりだったが、高いバウンドとなったことで二塁への内野安打となって不運な形で勝ち越し点を許した。

 24、25年とタイガースで2年連続のサイ・ヤング賞に輝いた現役NO1左腕・スクバル。今季は5月に左肘の手術を受けたが離脱期間は1か月ほどで、ここまで16試合に登板して7勝5敗、防御率2・79をマークした。

 1日(同2日)にタイガースからドジャースにトレードで移籍することが明らかになった左腕。タイガースは借金生活が続いて苦しんでおり、スクバルも今季終了後にFAになる見込みであることから、若手選手3人とのトレードでドジャースに加入した。

 ドジャースの先発投手陣は今季、山本由伸投手(27)がエースとしてここまでチームトップの11勝。今季ローテに加わったロブレスキも山本に並ぶ11勝を挙げている。さらに負傷者リスト(IL)に入っているスネル、グラスノーもマイナーで復帰しており、近日中には復帰予定。大谷翔平投手(32)も左膝の状態が思わしくないため、後半は登板を見合わせているが、今季は8勝で防御率1・79と圧巻の投球を続けている。

 さらに5月にドジャースに移籍してから登板した9試合は全試合チームが勝っているラウアー、後半戦にはいって復調の兆しを見せている佐々木朗希投手(24)も健在。スクバルが加入したことでシーハンはマイナーに降格となるなど、ワールドシリーズ3連覇へ向けて、盤石の最強ローテが完成しようとしている。

 スクバルは前日3日(同4日)に取材に応じた際に「ここに来られたことにとてもワクワクしています。

このチームの選手たちと一緒に戦えることが楽しみです」と意気込みを口にしていた。2年連続でMVPを受賞した選手と2年連続サイ・ヤング賞を受賞した選手が同じチームでプレーするのは初めて。スクバルは大谷との共闘も「彼は『ユニコーン(唯一無二)の才能』。本当に、彼のようなことをメジャーリーグで成し遂げた選手はこれまで誰もいない。だから、チームメートとして、彼の偉大さを間近で見て、それを感じられることを楽しみにしています」と心待ちにしていた。

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