◆米大リーグ ロッキーズ0―4レイズ(5日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ロッキーズ・菅野智之投手(36)が5日(日本時間6日)、本拠地・レイズ戦で先発し、6回途中で85球を投げ、5安打3失点、3奪三振2四球で降板し、5敗目(11勝)を喫した。

 菅野は「初回はちょっとアンラッキーな形で点を取られてしまったけど、そこからは粘り強く投げられたと思いますし、それなりには投げられたんじゃないかなと思います」と試合を振り返った。

相手レイズは「アメリカン・リーグ東地区首位というところで、序盤はちょっとバントの構えをしたりとかして揺さぶりをかけてきて、途中からはちょっと見てきたりとか、チーム単位でしっかり攻略しにきている感じはしたので、僕もしっかり考えながらいろんな経験を生かしながら投げられたと思います」と収穫も口にした。

 立ち上がりは苦しんだ。初回、先頭のメサに4球目を右翼線にはじき返されて三塁打。いきなり走者を背負うと、アランダに左前適時打を浴び、たった6球であっさりと先取点を与えた。さらに1死一、三塁でシンプソンにも左前適時打を浴びて初回に2点を失った。

 2回は2死からメサに右中間へ三塁打を浴びたが、アランダから空振り三振を奪って無失点。立ち直ったかのように見えたが、0―2の3回は先頭のカミネロに左翼へ33号ソロを浴びた。4回はこの試合で初めて3者凡退。5回も3者凡退で、3回の被弾後から9者連続アウトを奪った。6回先頭に四球を与えて降板となった。先発として最低限試合を作った粘投に菅野は「自分の中では、ある程度今までの経験を生かしながらうまくマウンドに上がって、仕事はできたかなと思います」とうなずいた。

 レイズの先発は、かつて日本ハム、ソフトバンクでもプレーしてNPB通算21勝を挙げたニック・マルティネス投手(36)。

この日36歳の誕生日を迎えて今季すでに10勝を挙げている右腕との元NPB対決だった。マルティネスは6回途中無失点投球を見せて11勝目をつかんだ。

 菅野は試合前の時点で6月以降、8登板負けなしの7連勝だったが、6月以降で初の黒星を喫した。黒星は5月27日以来。前回登板の7月31日(同8月1日)の本拠地・ロイヤルズ戦では7回途中5安打1失点の好投で、早くもメジャー1年目だった昨季の10勝を上回る11勝目(4敗)を挙げて中4日で、日本人ではドジャース・山本由伸投手(27)を上回って単独トップとなる12勝目を狙うマウンドだったが、白星をつかむことはできなかった。

 メジャーリーグは3日(同4日)にトレードの期限を迎えた。チームが地区最下位に沈み、1年契約の菅野も現地ではトレード候補に名前が挙がっていたが、残留が決まった。4日(同5日)には「もし万が一、トレードされたとしても別にマウンドで投げることは変わらないですし、どこのマウンドでもやることは一緒なので。去年も経験してますし。何度も言っているように、僕がコントロールできるところではないので」と、胸の内を明かして、登板へ向けて集中力を高めていた。

主な一問一答は以下の通り。

―試合を振り返って。

「内容もそんなに悪くなかったですし、初回はちょっとアンラッキーな形で点を取られてしまったんですけど、そこからは粘り強く投げられたと思います。それなりには投げられたんじゃないかなとは思います」

ー今日良かった球種は。

「スプリットは相変わらず良かったですし、カーブもうまく効果的に使えたと思うのでよかったです」

―ここ数試合と比べて違いや意識の変化は?。

「いや、特にはないです。ただ、相手はア・リーグ東地区の首位というところで、序盤はちょっとバントの構えをしてきたりとか、揺さぶりにかけてきたり。中盤ぐらいからはじっくり見てきたりとか、やっぱりチーム単位でしっかり攻略してきている感じはしました。僕もしっかり考えながら、いろんな経験を生かしながら投げられたと思います」

―きょう頼りにしていた球種は。

「相変わらずスプリットは良かったですし、カーブも効果的に使えましたし。一球だけスプリットの失投(3回の本塁打)がありましたけど、それ以外は特に大きなミスっていうのはなかったと思うので、そこは良かったと思います」

―良くなかったスプリットの修正はどうするのか、感覚的に強く落とそうという意識?

「強く落とすことっていうのはちょっと不可能なので、やっぱりロケーション(制球)だけじゃないですかね。あとは追い込むまでにスプリットで2球空振りしているので、相手の頭の中にもある程度スプリットがあった中での、若干ですけど、やっぱり浮いてしまうと、スプリットというのはああいう結果(本塁打)になりやすいので、っていうところですかね」

―今回は中4日で、しかもデーゲーム、実質中3・5日での登板。意識の持ち方は?

「ブルペンの球数を少なくしたりとか、極力ね、特にこの(高地)デンバーでの中3・5日っていうのは消費するエネルギーも違いますし、極力余計な運動はしないでリカバリーに努めました。結果は3失点ということですけど、自分の中ではある程度、今までの経験を生かしながら、うまくマウンドに上がって仕事はできたかなとは思います」

―日本時代のように『序盤は球種を取っておく』というような組み立ての意識はあるか?

「日本と違って、やっぱりこっち(メジャー)はもうデータの量がすごく多いですし。

まあ、その『取っておく』っていう考えはまずなくて、自然と組み立てる中で全球種使っていかないと抑えられないっていう考えなので。そういう考え(球種を温存する考え)は、こっちに来てからは全くないですね」

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