◆米大リーグ ロッキーズ0―4レイズ(5日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 5日(日本時間6日)の午前10時過ぎ、デーゲーム試合前のロッキーズクラブハウス。紙コップに注がれたカフェラテがいくつものったトレーが運ばれてきた。

かなり凝ったデザインのラテアートが描かれている。よく見るとそれは、今やチームの主砲となったミッキー(マッケンジー)・モニアク外野手(28)の姿だった。前日(同5日)にロ軍と2年契約延長した契約書にサインをしている様子が描かれていた。

 今回のトレード期限前、モニアクは移籍候補の筆頭として名前が挙がっていたが、期限の数日前に球団は延長契約の提案を持ちかけた。27年と28年シーズンをカバーする、2年総額推定1625万ドル(約26・5億円)。年俸調停権の最終年(27年)と、フリーエージェント(FA)1年目(28年)が含まれているという。 この契約に関してデポデスタ編成本部長は「彼はチームのリーダーのひとり。メジャー登録日数はまだ4年余りだが、ベテランの域に達している。人生経験という点でもミッキーはこれまで実に多くのことを経験してきたからだ」と、これまでのモニアクの選手としての軌跡も評価した。

 モニアクは16年のドラフトで、全米全体1位でフィラデルフィア・フィリーズから指名を受けた。フ軍では20年からメジャーでプレーし22年途中まで結果を出すことができなかった(105打席で打率1割2分9厘)。そして22年8月にエンゼルスにトレードされ、大谷翔平選手らと共に3年間プレー。

だが、25年3月25日に電撃解雇された。そしてその2日後にロッキーズに拾われ、その実力をめきめきと発揮して攻撃の主軸選手に成長。今季はこれまで打率は・278、出塁率は・318、長打率は・571と活躍している。前日の契約締結後にモニアクはメディアに対応し、「僕は本当にここコロラドが大好きで、この球団に初めて足を踏み入れたときから、ここが自分の居場所だと感じていた。あと2年間ここでプレーして、チームづくりの一員として続けていける契約を示してくれたことは、自分にとって何よりも大きな意味がある。これ以上ないくらい嬉しい」と満面の笑みを浮かべていた。

 とはいえ、ロッキーズは過去3年連続して100敗以上しているチーム(2023年103敗、2024年101敗、2025年119敗)。それゆえにチームは「コロラドに勝つ野球、そしてポストシーズンの野球を取り戻す」を目標に改革を進めており、それを達成するチームの中核の一人、チームリーダーになるのがモニアクだと考えている。モニアクも「ポストシーズン進出は十分実現可能な目標だと思う。このチームなら近い将来必ずそこへ行けると信じている」と話し、「今はクラブハウス全体で、選手が来たくなる球団を作ろうとしている。僕がこれまで所属したクラブハウスの中でも最高クラスのだ」と胸を張る。

  チームリーダーとなる気合を表すかのように、先日、髪をさっぱりと丸刈りにしたモニアック。

「日本の高校球児みたいだろ? 通気性が良くて手入れも楽なんだ」と笑った。この日は菅野智之投手が先発した試合だったが、0-4で敗戦し70敗目を喫した。今季は100敗から脱却できるか。ロッキーズの快進撃に注目したい。(村山 みち)

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