今夏、滋賀で開催された全国高校総体陸上の男子100メートルで県勢38年ぶりの優勝を飾った松下碩斗(静岡2年)が、このほど報知新聞社のインタビューに応じた。準決勝(10秒32)、決勝(10秒27)と連続自己ベストをマークし、「高校日本一」の称号を手に入れた。

さらなる活躍が期待される16歳に大舞台の走りや今後の目標を聞いた。

 ―陸上の花形種目の100メートル。県勢男子優勝は杉本龍勇さん(浜松北)以来、38年ぶりの快挙だった。

 「38年ぶりというのは、知らなかった。予選、準決勝と少しずつ、ギアを上げて、決勝に照準を合わせてうまく走れた」

 ―決勝を振り返って。

 「動画で準決勝の走りを見たら、スタートから前傾姿勢の区間が短かったので決勝前に修正した。普段のレースでは、集中していても60メートル過ぎには意識が戻るけど、今回はゴールを過ぎても全然、覚えてなかった。それだけ集中できていたと思う」

 ―ゴール直後、優勝は確信した。

 「1位で通過したのは分かった。小学校高学年の頃から総体優勝を目標に掲げていたのでうれしかった」

 ―2年生にして高校ナンバー1スプリンターに輝いた感想は。

 「ただ、(昨年10秒00で優勝した)清水(空跳、星稜3年)さんや(自己記録10秒16を持つ)菅野(翔唯、東農大二3年)さんが出ていなかった。だから、ナンバー1とは思わない」

 ―その2人はU20世界選手権に出場し、今回の総体は不在だった。

 「一緒に走っていたら、どうなっていたか分からないと思います」

 ―昨年、次世代の競技者を強化育成する日本陸連のダイヤモンドアスリートNextageに選出され、今年3月には米国合宿に参加。飛躍のきっかけになっている。

 「トップ中のトップの人たちと交流して意識が変わった。データを活用して、自分の強みでもあるストライドを生かした走りを極めるための練習法や助言をもらっているのは大きい」

 ―秋はどの大会に照準を合わせている。

 「U18、U20日本選手権や国スポが当面の目標。清水さんや菅野さんと一緒だったら、楽しんで走りたい」

 ◆松下 碩斗(まつした・せきと)2009年12月1日、静岡市生まれ。16歳。幼稚園年長のころ静岡葵ACで陸上を始めた。昨年の国スポ少年男子B100メートルで優勝。成年少年男子共通400メートルリレーではVに貢献した。181センチ、64キロ。家族は両親と兄、姉。

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