2026年8月6日から募集開始した個人向け国債・変動10年(第197回債)の金利は「1.87%」です。

今回は、個人向け国債・変動10年を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのか解説します。


■個人向け国債・変動10年を「金利1.87%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10年を100万円購入した場合の6カ月後の利息の計算は、以下のとおりです。

【半年後にもらえる利息】
・100万円×1.87%×1/2(半年間であるため)=9350円

実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「1899円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。

そのため、個人向け国債・変動10年を金利1.87%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「9350円-1899円=7451円」となります。

参照:変動10年「第197回債」 財務省

■個人向け国債は3種類。変動10年は半年ごとに金利を見直し
個人向け国債は、日本国が発行する個人向けの国債で、1万円単位で購入できます。国が元本と利子を支払うため、安全性を重視する人に選ばれている金融商品です。発行から1年経過後は中途換金できますが、原則として直前2回分の各利子(税引前)相当額に0.79685を掛けた金額が差し引かれます。

個人向け国債には、次の3種類があります。

・固定3年:購入時の金利が3年間変わらない
・固定5年:購入時の金利が5年間変わらない
・変動10年:金利が半年ごとに見直される

▼どの商品が選ばれている?
【2026年8月6日から募集開始】個人向け国債・変動10年を金利1.87%で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
出典:個人向け国債「ご購入者の声・商品別の購入比率は?」/財務省

財務省が掲載している購入者調査では、固定5年の購入比率が約49%と最も高く、次いで変動10年が約34%、固定3年が約17%となっています。

なお、2026年8月募集分の金利は、固定3年が年1.71%、固定5年が年2.06%、変動10年が年1.87%です。固定5年は、購入時の金利が満期まで変わらないことが特徴です。


一方、今回取り上げている変動10年は、適用金利が半年ごとに見直されます。購入時点では固定5年より金利が低いものの、今後、市場金利が上昇した場合は適用金利の上昇が期待できます。ただし、市場金利が低下すれば、受け取る利息が減る可能性もあります。

■個人向け国債はどこで購入している?
【2026年8月6日から募集開始】個人向け国債・変動10年を金利1.87%で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
出典:個人向け国債「ご購入者の声・個人向け国債をどこで購入したの?」/財務省

購入先を見ると、最も多いのは証券会社です(複数回答)。

・証券会社:45.4%
・銀行・信託銀行:35.6%
・郵便局(ゆうちょ銀行):22.8%

近年はインターネットで手続きができる証券会社も増えており、手軽に購入できることも利用者が多い理由と考えられます。

■証券会社で購入するメリットは「キャンペーン」があること
証券会社を利用するメリットの1つが、個人向け国債の購入キャンペーンです。例えば、2026年8月時点では、SMBC日興証券でキャンペーンが実施されています。

キャンペーンの内容は、対象となる個人向け国債(変動10年・固定5年・固定3年)を一定額以上購入すると、購入金額や商品に応じて現金がプレゼントされるというもの。

例えば500万円購入した場合は、

・変動10年:7000円
・固定5年:5000円
・固定3年:4000円

といった特典があります。

退職金などまとまった資金を運用する人にとっては、こうしたキャンペーンを利用するメリットもあるでしょう。

参照:6月-8月 個人向け国債キャンペーン SMBC日興証券

■「今まとめて買う」必要はない
個人向け国債の金利が上昇しているため、「金利が高いうちに、まとめて購入した方がいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、個人向け国債は毎月募集されており、1万円から購入できます。


そのため、毎月1万円、ボーナス月は10万円というように、自分の資金計画に合わせて少しずつ購入することも可能です。

キャンペーンを利用する場合を除けば、無理にまとまった金額を用意する必要はありません。生活資金をしっかり確保したうえで、余裕資金の範囲で積み立てるように購入していく方法でも十分活用できます。

退職金などまとまった資金がある場合は、証券会社のキャンペーンを活用する方法もありますが、基本は生活資金を確保したうえで、余裕資金の範囲で無理なく購入することを心掛けましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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