フィギュアスケート サマーカップ第1日(9日、滋賀・木下カンセーアイスアリーナ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、友野一希(第一住建グループ)は75・57点。2位で11日のフリーに進み「調子はよかったけど、本番の合わせ方は改めて難しいなと思った」と振り返った。

 3日のアジアンオープン(ジャカルタ)を制した友野は、今季2戦目。冒頭の4回転トウループは着氷が乱れ、続くサルコーも2回転に。最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)はきっちり決めた。「SPは緊張感がある中の試合になる。まだ詰め切れていない部分がある」。一方で「この時期から、自分のジャンプのフォームが固まりつつある」と、シーズン序盤での手応えも語った。

 5月で28歳になったベテラン。「自分のトリセツ(取扱説明書が)が完成しつつある」と、自身の演技と体への理解度が高まっているという。「細かく、一つ一つの理由がちゃんと理解できてから、練習できている」と友野。ジャンプの好不調の波を、感覚ではなく脳内で理解する。「頭と肩、背中とか骨盤の位置、色々どこに力が乗ってて、抜けててっていうのが明確に分かってきて。それをしっかり陸上で整えて、氷の上で練習っていうのがすごいできている」と、充実感をにじませる。

 ジャカルタでのアジアンオープンでは、新たな人生観にも出会った。「みんないい人で、幸せって何だろうと考えさせられるくらい、いい表情してたなと」と回顧。工事現場では「めっちゃ道路が渋滞しているのに、気にせずにサンダルで工事してたり。絶対、いい道路できるわけないじゃんって(笑)」。一日中、ただただ座って喫煙している年配の男性を見て「余裕を持って、生きたいなって。1人1人の、人生の濃さを…濃いのか分からないですけど。感じました。めっちゃ面白かったです」と、笑顔で語った。

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