◆JERAセ・リーグ 巨人2―3阪神(13日・東京ドーム)

 阪神の下村海翔投手(24)の父・毅さん(55)が13日、右肘のトミー・ジョン手術と約2年間のリハビリを乗り越えてプロ初勝利を挙げた息子を祝福した。

 子供の頃から負けず嫌いでとにかく明るい子でした。

四六時中外で遊んだり、川遊びや釣りをしたりと、外で体を動かすのが大好き。野球をやりたいと言い出したのは小学1年生の頃でした。下の弟が小さく「やるなら高学年からにしなさい」と言っていたのですが、どうしてもやりたいという熱意が続いたので、3年生の時に根負けしましたね。

 野球を始めてからは、近くの公園や河川敷、空き地を見つけてはキャッチボールをしていました。その時はまさか将来、プロになるなんて…。僕たちにとっては本当に普通の子。阪神タイガースに1位指名されたときは、驚きしかありませんでした。

 入団してすぐにトミー・ジョン手術を受けることになった時は、周りからの反応もすごかったです。報道される写真を見ても、海翔もいつも通りの明るさではなかったと思います。ただ、あの子は親子間であってもあまり弱みを見せないんですよね。自分が落ち込むと、周りに心配をかけてしまうと思って頑張っていたのかな。僕たちも「大丈夫か」という言葉は一切かけませんでした。

 入団してから何も貢献できていないのが、父としても申し訳なく思っていました。今回の登板も「うれしい」という気持ちよりも、球団やファンの皆様への「謝罪と感謝」の思いでいっぱいです。本当に手のかかる子ですが、これからもマウンドに立たせてもらえるのなら、チームに貢献していってほしい。今まで「頑張れ」という言葉をかけたことはありませんでしたが、応援してくださる方が一人でもいるなら、その人のためにも“頑張れ”。結果を出すことで恩を返していってほしいです。

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