俳優の香取慎吾が31日、主演するWOWOWの連続ドラマW 東野圭吾「虚ろな十字架」(全4話、9月6日午後10時放送・配信スタート)の完成報告会を東京・辰巳の同局で行った。

 7月23日に死去した直木賞作家・東野圭吾さん(享年68)による発行部数約76万部を誇るベストセラー小説の実写ドラマ化で、死刑制度をテーマにした社会派サスペンス。

香取が演じる主人公の中原道正は、元広告代理店勤務の会社員で、現在は伯父から引き継いだペットの葬儀店を営む。11年前のある事件を機に離婚し、孤独とむなしさを抱えつつ日々生きている中で、元妻が殺害されたことを知らされる。

 東野作品初出演となる香取は、登場すると報道陣に一礼。「一生懸命頑張りました。たくさんの人に見てほしいです」とアピールした。

 東野さんは生前、香取が中原役をどう演じるかを期待していたという。そのことを聞かれた香取は「中原役というお話を聞いて、とってもうれしくこの作品に挑んだ。いつの日かお会いできることを楽しみにしていたのでとても残念ですが、東野さんも喜んでくれるような作品に、と自分も頑張れたと思っていますので、一人でも多くの方に見てもらいたい」と呼びかけた。

 学生時代に東野作品を愛読していたという共演の赤楚衛二は「まさか東野作品に出させていただけるとは信じられなかった。お会いすることはかなわなかったけれど、こうして東野作品に携わることができて本当によかった」。同じく蓮佛美沙子も「学生の頃から著書を拝読したり映像化された作品を見ていた。ドラマを東野先生に見ていただけなかったのが心残りですが、映像化に際してやり取りをされたということを聞いていたので、先生の思いが作品ににじんでいたらいいなという気持ち」と神妙に語った。

 香取と元夫婦を演じる鈴木杏は「原作を拝読して、常に横に置きながら演じていた。見ていただけなかったのは残念だけど、東野先生の作品の奥行きや伝えているメッセージに改めて感動した。今後またいろんな形で映像化されたらいいなと思う」と願った。

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