◆関西学生アメフト1部▽第1節 神戸大13―13京大(5日・MKタクシーフィールドエキスポ)

 開幕節2試合が行われた。かつて日本一を決めるライスボウルで4度、学生日本一を争う甲子園ボウルで6度の優勝に導いた名将・水野彌一元監督(86)がアドバイザーとして現場復帰した昨季5位の京大は、同4位の神戸大との国立大対決で13―13のドロー。

開幕星は逃したが、関学大・立命大・関大の3強打倒への手応えを得た。昨季3位の関大は、同6位の近大とのシーソーゲームを21―17で制した。

 “サヨナラ勝ち”がスルリと逃げた。第4クオーター(Q)、13―13で残り3秒。京大のキッカー宮出青葉(4年)=三国丘=が右足を振り抜いたFG。だ円球はポストを直撃した。無情のドロー。背番33は「普段の徳が足りなかったのかな」と肩を落とした。だが、サイドラインで見守った86歳の名将・水野氏は「神戸大さんも力があるが、京大もよく頑張った」と孫ほど年の差がある選手たちをたたえ、共に悔しがった。

 最後に関西学生1部と甲子園ボウルを制した96年度から30年。復活へ、藤田智ヘッドコーチが恩師に現場復帰を要請した。快諾した水野氏は今季、週に数回グラウンドを訪れ指導陣や選手に助言を送る。

前橋亮太主将(4年)=豊中=は「勝負できる人間になれと話して頂き、いい影響をもらっている。自分の中にとどまらず(ベクトルを)相手に向けろと」と感謝した。

 次節から関大戦、立命大戦、関学大戦と、昨季の全日本大学選手権に出場した3校との3連戦が待つ。「(プレーの)質が良くなってきた。当たりが」と体を張ったプレーに目を細める水野氏。全国切符は3枚。京大が虎視たんたんと下克上を狙う。(田村 龍一)

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