毎日蒸し暑いです。こういう湿度の高い時期は、カビも生えやすいですよね。

そういう時に使うのが、塩素系のカビ取り剤ですが、みなさん、【まぜるな危険】と書いてあるのを見たことがあると思います。

これは、塩素系の洗剤と酸性の洗剤は混ざると有毒な塩素ガスが発生するから。1980年代後半、こうした塩素ガスによる死亡事故が起きたのをきっかけに、【まぜるな危険】という表示が始まりました。

もう50年くらい経つわけです。しかし、まぜるな危険は浸透したのに、実は毎年一定数の事故が起こっているんです。

【まぜるな危険】どう気を付けてますか??

そこで、まず、街のみなさんに何にどう注意しているか?聞きました。

▼「まぜるな危険って書いてあったら、その時はそれだけ単体で使う。で、流して、後日気になれば、別タイプを使うとかそんな感じだと思います。」

▼「あんまり吸い込まないようにしようっていうのと、あんま触んないようにしようって思ってます。いや、急いで使う。」

▼「単体で使うようにしてます。もう何とも混ざらない。水とも混ぜない。何も付いてないところ、カピカピになってるところにシュッてってやる。」

▼「なんか泡が消えて、消えてるけど、ちょっとしばらく流します。結構長く流すかも、怖いので。」

▼「そんな気をつけてないです。

そんなには。普通にそんな、ジャーみたいな感じでバーって一周くらいして終わりです。え?何と何を混ぜないか?いやよく分かってないですね、すいません。」

▼「自分は基本的に、普段使いのお風呂用洗剤とカビ取り剤、を分けて使った方が良いと思ってて。裏をいちいち確認するわけではないですけど、まぜるな危険っていうのを見て、混ぜないようになんだな、と思って。」

人によって気をつけ方にも差があり、自分なりの基準で、使っている感じがありますね。そこで、今日は、改めてしっかり知っていただこうと思います。

石鹸カスには酸性洗剤、カビには塩素系洗剤が効くけれど・・・

事故を防ぐために、調査・実験をした、国民生活センター商品テスト部の大澤さんに、事故が起こりやすい場面と、具体的に何に気をつければいいか、教えていただきました。

国民生活センター商品テスト部 大澤さん

「例えば浴室の掃除に着目しますと、汚れの種類が、一つは石鹸カス系、それからカビですよね。石鹼カスだと酸性のものが、カビなんかだと塩素系のものが良く効きます。二つの汚れがあるので、それぞれ使いたくなってしまうんですけど、ここに一つ落とし穴がありまして、うっかり二つの成分が混ざってしまうことになると、塩素ガスが発生します。

まずは換気をしっかりしていただくということが大事ですね。それから商品のパッケージをよく読んでいただきたいです。塩素系の洗浄剤の中には、塩素系と塩素系を組み合わせた時に、塩素ガスが発生してしまう成分も中にはありまして、組み合わせてはいけない洗剤の組み合わせというのも書いておりますので、そこを把握してください。

それから、あと、洗浄剤を使う時は単独での使用、ちょっと欲張りして一度に二種類使うっていうことは避けていただきたいですね。

(まとめて掃除したいですよ?)そうなんですけど、かなり人体に有害なガスが出てしまう恐れがありますので、そこは、しっかりやっていただければと思います。」

カビと石鹼カス、それぞれ効くものが違うから混ざる可能性があるんです。

でも、より効く物を使いたいですからね。まざったら危険なもの同士を使っているんだ、としっかり知ってほしい、ということです。

それと、塩素系と酸性をまぜたらダメだと思っていたら、塩素系同士でも危険なものがあるので、しっかりパッケージの確認も必要です。

流しても流れていない排水トラップに注意!!

それにしても、カビと石鹼カスはまとめて掃除したいですよね。気持ちは分かります。私もそう思います。ただ、もう一つの、意図せずに【まざって危険】のお話も聞いてください。再び大澤さんのお話です。

国民生活センター商品テスト部 大澤さん

「みなさんのご自宅の浴室とかには排水トラップっていうものがありまして、排水管から臭いとか害虫が戻って来ないような仕組みがあります。この排水トラップには水が常に溜まってるんですね。

で、ここの排水トラップに対して、パイプ洗浄剤のようなものを使った後に水で流します、と。

この時に流す水の量が足りなかったりした場合、洗浄剤の成分がそこに留まり続けるわけなんですね。で、そこに対してさらに別の洗浄剤を使ってしまうとですね、やはり意図せず洗浄剤が混ざる状況が発生しまして、塩素ガスの発生する恐れがあります。

ついつい、サッと流して、綺麗になったな、なんていう風に思ってしまうと、なかなかリスクがありまして、排水トラップの容量が仮にペットボトル一本分くらいだとした場合には、だいたいこの10倍くらい、5リットルほどは流していただく必要があるかなと思います。我々も実験する前は、もうちょっと少ない水の量でいけるかなと思ってたんですけれども、ここまでしっかり流す必要があるんだなということで、認識を改めました。」

排水トラップに残った洗浄剤は、みなさんが思っているよりもたくさんの水を流さないと、流れ切らないんです。泡や液体が綺麗に流れたから、今度は酸性の洗浄剤を、としてしまうと、とても危険だということ。

実験の様子では、手桶二杯分くらいの水を流しても、全く洗浄剤は流れていません。

【まぜるな危険】 意図せずに、まざって危険?!の画像はこちら >>
<浴室の排水溝での実験 イラストは排水トラップ部分の断面の様子 写真提供:国民生活センター商品テスト部>
【まぜるな危険】 意図せずに、まざって危険?!
<排水トラップ内に溜まっている水(封水)に色をつけて実験 手桶二杯分くらいではまだ水は真っ青です!10回流してやっと元通りに>

大澤さんたちは、まざって塩素ガスが発生する状況を実験で確認しましたが、その際には、防毒マスクをして実験をしたんです。それくらい危険なガス。いま一度、使い方や注意点を確認して、安全に使いたいですね。

換気、パッケージの確認、一つを使った後はだいたい5リットルくらい流す。そして、できれば使う洗剤は一日1種類!お忘れなく!

(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)

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