ズベレフ、ウィンブルドン準優勝の悔しい結果も超攻撃的テニスで世界1位と互角の激闘演じる


「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス決勝が現地7月12日に行われ、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク3位)は、第1シードのヤニック・シナー(イタリア/同1位)に7-6(7), 6-7(2), 3-6, 4-6の逆転で敗戦。全仏オープンに続くグランドスラム連覇、そして自身初のウィンブルドン制覇にはあと一歩届かなかったものの、3時間46分の激闘の末に世界王者と互角に渡り合い、確かな進化を証明した。


【動画】ズベレフ、ウィンブルドンで初めて決勝進出も王者シナーに惜敗…決勝ハイライト

今シーズンの全仏オープンで念願のグランドスラム初タイトルを獲得した29歳のズベレフは、進化した攻撃的なプレースタイルで初の決勝の舞台に立った。

試合は互いに高いサービス精度を誇る緊迫した展開となり、ズベレフが第1セットのタイブレークを制して先行する。第2セットをタイブレークの末に落としたあと、第3セットの3-3で迎えたシナーのサービスゲームで、ズベレフは芝生に足を滑らせて右膝を強打。このアクシデント直後に今試合初となるサービスブレークを許すと、その後も果敢に攻めの姿勢を貫いたものの、要所を締めたシナーの牙城を崩しきることはできなかった。

初のウィンブルドン決勝を戦い終えたズベレフは、記者会見で悔しさをにじませつつも、自身の選択したプレースタイルへの強い確信を語った。

第3セットでの転倒の影響について問われると、「2年前(の全仏オープン)と同じように膝を伸ばしすぎてしまった。そのためサーブの時にしっかりと蹴り出すことが難しくなり、スピードが落ちてしまった。ただ、それ以外のベースラインからの動きやプレー自体は問題なかった」と状況を説明した。

シナーにこれで10連敗(通算4勝10敗)となった現状については、「彼は依然として世界最高の選手であり、私はそう信じている。彼に挑戦できるのは、ノバク(ジョコビッチ)を含めておそらく2、3人しかいないだろう。私たち全員がその目標に向かって努力しなければならないし、私もそのために努力を続ける」とライバルへの敬意を払った。

その上で、今シーズン取り組んでいる攻撃的テニスについては次のように手応えを語った。


「これこそが自分のやりたいテニスであり、目指すプレースタイルだ。年初はこのスタイルで苦しむ試合もあったが、一貫して続けてきた。その結果、パリで初めてグランドスラムのタイトルを獲得し、ここウィンブルドンでも初めて決勝に進むことができた。何かが機能している証拠だ。まだ完璧ではないが、私たちは正しい方向に向かっている」

今回の準優勝により、大会後の世界ランキングでカルロス・アルカラス(スペイン)を抜き、自己最高位に並ぶ世界ランク2位へ浮上することが確定した。さらに、若き2強(シナー、アルカラス)に割って入る形となり、次のように自身の立ち位置と言及した。

「今年は進歩していると思う。彼らを限界まで追い詰めることはできている。1月の全豪オープン準決勝ではアルカラスを5セットまで追い詰め、今回のシナーとの決勝も4セットとはいえ、5セットになってもおかしくない非常に際どい展開だった。ここ数年、私はある意味ずっと『3番目の男』だった。もし彼らに近づき、肩を並べてビッグトーナメントで競い合い、勝つことができるようになれば素晴らしいことだ」

初のウィンブルドン決勝という大舞台で世界最強の一角と3時間46分にわたって渡り合ったズベレフ。この日の敗戦を受けても、その表情には確かな手応えがにじんでいた。
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