ブラジルはベスト16でノルウェーに敗れた photo/Getty Images
2030年大会の優勝もビジョンが見えてこない
2026W杯ベスト16でノルウェー代表に敗れ、2002日韓大会以来となる優勝にまたしても届かなかったブラジル代表。指揮官カルロ・アンチェロッティは2030年大会まで指揮する予定のようだが、名将はブラジルを立て直せるだろうか。
伊『Calciomercato』は、ブラジルの現状は想像以上に深刻だと取り上げている。
まずは世代交代だ。2010年代のセレソンを引っ張ってきた34歳FWネイマールは今大会を最後に代表を退くことを表明しており、同じく34歳のMFカゼミロ、DFダニーロ、32歳のDFマルキーニョスなど、一部のベテラン勢とは別れることになるだろう。
それ以上に深刻なのはブラジルらしいアイデンティティの喪失だ。ネイマールが去れば、ブラジルらしいスター選手は不在になる。ヴィニシウス・ジュニオールは実力者だが、かつてのセレソンを引っ張ってきた名手たちほどの存在感はまだ無いだろう。同メディアもセレソンのタレントが小粒になってしまったと嘆く。
「ノルウェーに敗れたブラジルは、まさに0からのスタートになる。ブラジルが6大会連続で優勝を逃すのは初めてのことであり、それも最初の3敗はフランス、オランダ、ドイツが相手だったが、以降の3敗はベルギー、クロアチア、ノルウェーなど、つい最近までサッカーの世界では『小国』と考えられてきた相手だ」
「ブラジルが誇った名高いジョガ・ボニート(美しいサッカー)は今や悲しい過去となり、ネイマール以降のブラジルはペレやガリンシャ、リベリーノ、ジーコ、ロナウド、ロマーリオ、ロナウジーニョ、カカーといったワールドクラスの選手を輩出できないでいる。史上最も成功してきた代表チームが技術不足に陥り、中盤からは才能が失われ、真の9番も不在だ。ロナウドはブラジルのセンターフォワードの系譜における最後のスターであり、その後のルイス・ファビアーノ、フッキ、フレッジ、ガブリエウ・ジェズス、リシャルリソン、イゴール・チアゴ、マテウス・クーニャなど、不十分なままだ」
欧州のトレンドを取り入れる中で、ブラジルらしいタレントが減少したことは事実だろう。しかし今のサッカー界で勝つには欧州のトレンドを無視するわけにもいかない。

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