W杯で物議を醸した“ダイブをVARで覆す判定”は欧州では採用...の画像はこちら >>

スイス代表FWエンボロ photo/Getty Images

賛否呼んだVAR判定にNO

欧州サッカー連盟(UEFA)は、2026年ワールドカップで大きな議論を呼んだダイブ(シミュレーション)に対するVAR介入について、今後の欧州大会では採用しない方針を示した。英『BBC』が報じている。



国際サッカー評議会(IFAB)は今夏からVARプロトコルを改正し、主審が警告や退場の対象選手を誤認した場合、VARが介入して対象選手を変更できるようにした。

このルールはワールドカップで2度適用された。アメリカ代表対パラグアイ代表では、アメリカ代表DFティム・リームへの警告が取り消され、ダイブをしたパラグアイ代表MFミゲル・アルミロンに警告が変更された。

さらに大きな議論となったのが、準々決勝のアルゼンチン代表対スイス代表だった。スイス代表FWブレール・エンボロは、接触を誘発したとVARが判断。レアンドロ・パレデスへの警告が取り消され、エンボロにシミュレーションで2枚目のイエローカードが提示され退場となった。この判定は試合の流れを大きく左右し、アルゼンチンは延長戦の末に3-1で勝利している。

一方で、この運用については各国リーグから「すべてのイエローカードが見直し対象となり混乱を招く」と懸念の声が上がっていたという。また、警告が出た場面だけダイブを確認できる一方、警告が出なかったケースはVAR介入の対象外となるため、一貫性を欠くとの指摘もあった。

こうした状況を受け、UEFAは欧州大会のVAR担当審判員に対し、誤認の修正は「事実確認が可能なケース」に限定すると通達。ダイブかどうかの判断は主観的な判定を伴うため、「誤認」には当たらないとの見解を示した。

なおUEFAは、ワールドカップで導入されたコーナーキック判定の一部見直しは採用するものの、オフサイドまで遡る運用は行わない方針。
また、口元を隠して審判に抗議した選手への一発退場ルールについても導入しないことを決めている。

UEFA加盟54協会の審判責任者は来週会議を開き、VAR運用について改めて議論する予定だという。

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