やはりレアル・マドリードでカンテラーノが活躍するのは難しい?...の画像はこちら >>

昨シーズンブレイクを果たしたピタルチ photo/Getty Images

チアゴ・ピタルチはトップチームでプレイする予定

レアル・マドリードのカンテラ勢が次々とクラブを離れるなか、MFチアゴ・ピタルチだけがジョゼ・モウリーニョの下でトップチームに残ることになった。18歳のMFは背番号45から27へ変更され、トップチームで活動しながらも登録上はカスティージャに所属する形でシーズンを迎える。

『SPORT』が報じた。

モウリーニョは若手選手を積極的に起用することで知られている。最初にレアル・マドリードを率いた際には、DFナチョやFWアルバロ・モラタらをトップチームへ引き上げた。

しかし、現在のレアル・マドリードは若手をじっくり育てるだけの環境ではない。タイトル獲得を求められるクラブであり、モウリーニョ自身も即座に結果を出すことを期待されている。そのため、プレシーズンに多くのカンテラ選手をテストしたものの、トップチームに残る枠は限られていた。

そのなかで唯一、モウリーニョの判断をクリアしたのがピタルチだ。

ピタルチはプレシーズン序盤に負傷し、フラムへの移籍が取り沙汰された時期もあった。しかし、最終的にはトップチームのトレーニングに継続的に参加し、モウリーニョにとって中盤の選択肢の一人となることが決まった。

一方、DFジョアン・マルティネスやDFマリオ・リバス、MFセステロ、FWアレクシス・シリアらもプレシーズンでモウリーニョの目に留まった。ただし、彼らは基本的にカスティージャでプレイすることになる見込みだ。

ピタルチが特別な存在となった最大の理由は、昨季すでにトップチームで実績を残していたことだ。
背番号45でスタートした昨季は公式戦16試合に出場。リーグ戦では10試合に出場して8試合で先発し、596分間プレイして2アシストを記録した。チャンピオンズリーグでも6試合に出場し、3試合で先発。218分間プレイしている。

さらにカスティージャでは14試合とプレーオフ2試合に出場し、レアル・マドリードCやユースリーグでもプレイ。トップチームと下部組織を行き来しながら、急速に経験を積んだ。

なかでも大きな転機となったのがマンチェスター・シティとの一戦だった。ベンフィカ戦でトップチームデビューを果たした直後、アルベロアはピタルチをサンティアゴ・ベルナベウで先発起用。18歳220日で欧州カップ戦の決勝トーナメントに先発したスペイン人選手として、ラウールの記録を更新した。

マンチェスター・シティ戦では34本中32本のパスを成功させ、成功率は94%。落ち着いたプレイで存在感を示した一方、自陣ペナルティーエリア内でボールを失い、GKティボー・クルトワのセーブを必要とする場面もあった。

それでも、このレベルの試合を経験したことは大きい。
ピタルチは単なる緊急時の控えではなく、中盤のローテーション要員として計算できる選手へと評価を高めた。

今季から背番号が45から27へ変更されたことも、その立場の変化を象徴している。ただし、登録上はカスティージャ所属のままだ。レアル・マドリードでは1番から25番までがトップチーム登録選手に割り当てられるため、27番を背負うピタルチはトップチームで活動しながら、カスティージャでも出場できる立場となる。

カンテラが「売却できる資産」として扱われるなか、ピタルチは数少ない「トップチームで育てる価値がある選手」としてモウリーニョに選ばれた。今季、限られた出場機会を生かせるかどうかが、レアル・マドリードでの将来を左右することになりそうだ。

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