半導体株乱高下の影響を受けて、日経平均が大荒れとなっています。一方、日本株全体の動向をよりよく表すTOPIXは、堅調です。


 半導体関連株は目先スピード調整となりそうですが、出遅れの好業績株を探す流れは続くとみています。特に、好業績で割安な小型株に注目しています。


日経平均大荒れ。半導体・AI関連株は高値波乱、出遅れ小型株に...の画像はこちら >>

半導体株価指数の急騰急落で大荒れの日経平均

 先週(営業日6月29日~7月3日)の日経平均株価は、引き続き、半導体・AI関連株の急落・急騰を受けて、大荒れでした。1週間では383円(0.6%)上昇して、6万9,744円となりました。


 一方、日本株全体の動きをより忠実にあらわす東証株価指数(TOPIX)は、先週は2.6%上昇しました。


 出遅れ銘柄への物色が進み、TOPIXは堅調です。日経平均は、半導体関連株の構成比が高く、先週も半導体関連株が下落した影響を受けました。


<日経平均とTOPIX、半導体株価指数の動きおよび年初来上昇率:2025年末~2026年7月3日>
日経平均大荒れ。半導体・AI関連株は高値波乱、出遅れ小型株に注目(窪田真之)
出所:2025年末=100、QUICKより楽天証券経済研究所作成

 AIデータセンターへの巨額投資が世界中で続くことから、半導体産業はその恩恵を受けて、空前のブームのさなかにあります。ただし、株価はそれをかなり織り込み済みで、近年、急激な上昇が続きました。今年も、日本の半導体株価指数は年初来139%上昇しています。


 半導体産業は、シリコン・サイクルといわれる好不況を繰り返してきました。そろそろピークアウトが近いのか、ここからさらに大幅増益することを織り込んでさらに上がるのか、強弱感が対立しています。


 日経平均は、アドバンテスト(6857)・東京エレクトロン(8035)・キオクシアホールディングス(285A)・ソフトバンクグループ(9984)など、半導体・AI関連株の構成比が高いことで知られます。

足元、半導体関連株が急騰・急落を繰り返している影響を受けて、日経平均のボラティリティ(変動率)も高くなっています。


 日経平均よりも、日本株全体の状況をよく表しているのは、TOPIXです。日経平均が年初来39%上昇していることに対し、TOPIXは19%しか上昇していません。日経平均にやや過熱感があるものの、TOPIXはそれほど過熱しているとはいえません。


 目先は、半導体、AI関連株、日経平均の上値が重くなる中、出遅れ、割安銘柄が見直されて、TOPIXは堅調に推移すると思います。


好業績の小型株に注目

 過去5年大型株の上昇が顕著で、小型株は出遅れています。今後、先行して上昇した日経平均の上値が徐々に重くなる中、小型株の上昇が目立つようになると予想しています。


<日経平均、東証プライム、スタンダード、グロース250指数の推移:2022年4月1日~2026年7月3日>
日経平均大荒れ。半導体・AI関連株は高値波乱、出遅れ小型株に注目(窪田真之)
出所:2022年4月1日=100、QUICKより楽天証券経済研究所作成

 以下のような小型バリュー株、小型グロース株を積極的に投資していきたいと思います。
【1】好業績で割安な東証スタンダード市場の小型バリュー株
【2】業績好調な東証グロース市場の小型グロース株
【3】東証プライム市場の小型バリュー株、小型グロース株


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(窪田 真之)

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