人工知能・AI株の一極集中相場の影響で、AIとあまり関連性のない割安株が多い優待株には高配当株が増えています。エクセディの配当利回りは実に5.67%! 好業績や財務力の高さを背景に増配を続ける高配当な優待株は、AI株ほどではないにせよ株価も上昇中。

優待、配当、株価上昇と1粒で3度おいしい魅力的な優待を紹介。


「利回り5%超」が3銘柄も…「高配当×優待×業績好調」と1粒...の画像はこちら >>

AI一極集中相場で超高配当な優待株がぞくぞく出現!株価も好調な銘柄は?

 日経平均株価が一時7万円を超え、株式市場では半導体メモリメーカーのキオクシアホールディングス(285A)などAI半導体株ばかりに注目が集まっています。


 株価の上昇で「1株配当÷株価」で計算する配当利回りの高い株が減っているかと思いきや、優待株では配当利回り4~5%に達する驚異の超高配当株がますます目を引くようになっています。


 その理由は、二極化相場でAIに関係のない銘柄の株価が割安に放置され、東京証券取引所の「資本コストや株価を意識した経営」の要請や物言う株主の登場で積極的な株主還元策を行う優待株が増えているから。


 特に自動車部品メーカーやアパレル企業などは株価純資産倍率(PBR)や株価収益率(PER)の面で極端に割安な銘柄も多数あり、配当利回りが5%台後半に達する銘柄も増えています。


 増配や自社株買いなど積極的な株主還元策はそれ自体が株価上昇の原動力になります。割安な高配当優待株を前もって仕込んでおけば、増配継続による株価上昇の恩恵にあずかるチャンスも増えます。


「優待、高配当、株価上昇」という1粒で3度おいしい思いができそうな優待株候補を厳選しました。


テーマ性もあって株価も好調な超高配当優待株、エクセディ(7278)!

 クラッチやトルクコンバーターを作る自動車部品メーカーのエクセディ(7278)。今期の予想配当利回りが5.67%※に達する超高配当株です。
※配当利回りは2026年8月14日の株価を基に計算。以下、文章中の投資金額、予想配当利回り、PBRなどは全て2026年8月14日終値を基に計算したものです。


 優待内容も素晴らしく、9月末に100株(投資金額61万7,000円)以上を1年以上継続保有すると一律、WEBカタログギフト3,000円相当が贈呈されます。


 同社は好採算のマニュアル車向けクラッチ販売が好調で、今期2027年3月期も2期連続の増益予想です。


 物言う株主として知られる旧村上ファンド系投資会社が大株主ということもあり、資本効率改善のための増配を継続。今期2027年3月期も50円増配の1株350円配当を予定しています。


 積極的な株主還元姿勢が5%台後半の非常に高い配当利回りだけでなく、株価上昇の起爆剤にもなっています。


 2026年に入ってから株価は5月高値6,290円を上限に6,000円前後で高止まり。しかしPBRはいまだ1.16倍と割安で、自己資本比率が60%を超える高い財務力を誇っています。


 今後は2026年3月に買収した英国企業のインホイールモーター(車輪部分についたモーター)がフランス・ルノー車向けに搭載されることも決まり、自動車の電動化が新たな成長源になりそうです。


 また同社はドローンを含む次世代モビリティ分野にも進出しており、消火用ドローンの開発などにも参画。ドローン関連株としても市場から注目を集めています。


権利付き最終月:9月[貸借銘柄]
株価:6,170円
配当金:350円(2027年3月期予想)
配当利回り:5.67%
優待獲得株数:100株以上(1年以上保有が条件)
優待内容:100株以上保有で3,000円相当のWEBカタログギフト
その他条件:
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2:三井松島HD(1518)

 石炭事業から撤退し、事業多角化を進める三井松島ホールディングス(1518)。同社も今期大幅増配予定で予想配当利回りが5.53%に達する高配当株になりました。


 9月末の優待は端株の1株以上から贈呈される、オーダースーツ「HANABISHI」の店舗で利用できるオーダー製品20%OFFの優待クーポンです。


 メインの優待は3月末に500株(投資金額117万4,500円)保有で、プレミアムペットフード1kg贈呈の優待券1枚(3種類から選択)、福岡県大牟田市の三井港倶楽部や高級フレンチ「ラ・ロシェル」各店舗で利用できるレストラン優待券(3,000円分)2枚、「HANABISHI」で利用できるオーダースーツ(1万円分)、オーダーシャツ(2,000円分)お仕立てギフト券各1枚です。


 同社は子会社の投資会社MM Investmentsがジャノメ(6445)など割安株への投資で大きな収益を上げている他、買収した中小企業向け金融会社やストロー、産業用チェーン、シュレッダーなどの製造メーカーの業績も比較的堅調に推移しています。


 今期2027年3月期も2期連続の増収・営業増益予想で、7月に業績上方修正と株主配当を前期比66円増配の1株130円に引き上げたことが超高配当利回りと株価急騰につながりました。


 今後は2024年3月期に撤退した祖業の石炭関連でも新たな事業を始めるのか、それとも投資会社や事業多角化路線の成功に活路を見いだすのかが株価の行方を決めそうです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:2,349円
配当金:130円(2027年3月期予想)
配当利回り:5.53%
優待獲得株数:1株以上
優待内容:【9月】1株以上保有で「HANABISHI」各店舗で使える特別割引(オーダー製品20%OFF)優待クーポン券
その他条件:【3月】500株以上保有で(1)ケイエムテイが販売するペットフードと引き換え可能なプレミアムペットフード優待券1枚(2)「三井港倶楽部」「ラ・ロシェル」各店舗で使える3,000円分のレストラン優待券2枚(3)「HANABISHI」各店舗で使える1万円分のオーダースーツお仕立てギフト券1枚・2,000円分のオーダーシャツお仕立てギフト券1枚。それぞれ株式の保有数に応じて贈呈数が増加
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3:グンゼ(3002)

 紳士肌着メーカーとして有名なグンゼ(3002)。予想配当利回りは5.10%です。


 9月末は100株(投資金額42万3,500円)保有で公式ネット通販「グンゼストア」で利用できるクーポン1,000円分が贈られます。3年以上継続保有で2,000円分、5年以上で3,000円分に増額されます。


 3月末優待は通販カタログ「Celestyle(セレスタイル)」の商品30%割引購入特典です。


 同社はいまや収益の柱になっている耐熱離型フィルムが半導体製造工程向けに好調。成長中のメディカル関連も医療用プラスチック部材が伸びており、アパレル事業も構造改革で黒字化を達成。


 今期2027年3月期は営業利益が80%増、最終利益は約10倍増を見込んでおり、業績の回復基調が鮮明です。株主配当は前期据え置きの1株216円予定ですが、好業績による配当の増額修正にも期待できそうです。


 株価は大幅な営業減益で終わった前期決算や中東情勢悪化を受けて、3月高値4,765円から5月には3,545円まで急落しましたが、その後は今期業績回復を受けて戻り歩調。


 半導体関連というテーマ性に注目が集まれば、4,700円台の高値奪還に期待が持てそうです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:4,235円
配当金:216円(2027年3月期予想)
配当利回り:5.10%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:【9月】100株以上保有で通販サイト「グンゼストア」で使える1,000円分のクーポン。株式の保有数・保有期間に応じて贈呈内容が増加。【3月】通販カタログ「Celestyle」商品を30%割引で購入(2026年3月31日基準日分まで)
その他条件:【3月】2027年3月31日基準日分より、グンゼ公式オンラインショップで対象期間中何度でも利用できる20%OFFキャンペーンコードに変更。
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4:AOKI HD(8214)

 紳士服業界首位で「快活CLUB」などエンターテインメント事業も手掛けるAOKIホールディングス(8214)。予想配当利回りは5.28%です。


 9月・3月末に100株(投資金額17万400円)保有で、アパレルの「AOKI」「ORIHICA」20%割引5回(オンラインショップでも利用可)、24時間カフェ「快活CLUB」、カラオケ「コート・ダジュール」の施設・飲食料金総額20%割引10回、「アニヴェルセル」の婚礼10万円割引、「アニヴェルセルカフェ」10%割引5回の株主優待が贈られます。


 同社はカジュアル衣料の販売が好調で、主力のスーツに関しては超極細繊維を使った「金のスーツ」など高価格帯商品の販売を強化中。


 今期2027年3月期は5%超の最終増益予想で、株主配当も10円増配の1株90円を予定。


 株価も2026年1月に約30年ぶりの高値1,905円まで上昇しています。その後、中東情勢悪化で5月には1,481円の安値まで下落しましたが、今期の好業績を好感して1,700円前後まで再上昇中です。


 自己資本比率67.9%の高い財務力を背景に、2026年度までは配当性向50%以上もしくは株主資本配当率(DOE)3%以上、自社株買いも含めた総還元性向を対象期間において70%以上を目指す積極的な株主還元姿勢が株高につながっているようです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:1,704円
配当金:90円(2027年3月期予想)
配当利回り:5.28%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で(1)~(4)を贈呈。

(1)(2)(4)は株式の保有数に応じて利用回数が増加
(1)「AOKI」「ORIHICA」にて20%割引5回
(2)「快活CLUB」「コート・ダジュール」施設および飲食料金から総額20%割引10回
(3)「アニヴェルセル」婚礼費用の総額から10万円割引1回
(4)「アニヴェルセルカフェ」にて10%割引5回
その他条件:
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5:トピー工業(7231)

 日本製鉄系の自動車ホイール大手・トピー工業(7231)。予想配当利回りは4.47%です。


 同社の優待は変わり種で、9月・3月末に100株(投資金額30万2,000円)保有で、最高100万円の死亡・後遺障害保険、1日3,000円の入院特約が付いた交通傷害保険が贈呈されます。交通事故によるケガのみで、疾病は対象になりません。


 また3月末に100株を3年以上継続保有するとQUOカード500円分も贈られます。


 同社は素材の鉄鋼から製品までを一貫生産するのが強み。今期2027年3月期は建設機械用足回り部品等の販売が好調で、8月上旬には2026年4-9月期の業績予想を上方修正しています。


 株主配当も5円増配の1株135円を予定。中期経営計画では減配しない累進配当やDOE2.5%を意識した配当政策を掲げています。


 好業績や株主還元期待で株価は2026年3月に3,710円の高値をつけましたが中東情勢緊迫化もあり6月には2,615円まで下落。現在は3,000円台定着を目指して再上昇中。


 PER10.7倍、PBR0.45倍と株価が非常に割安なため、自己資本比率51.3%の高い財務力を生かした、さらなる株主還元にも期待が持てそうです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:3,020円
配当金:135円(2027年3月期予想)
配当利回り:4.47%
優待獲得株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で最高100万円の死亡・後遺障害保険および3,000円/日の入院特約。

株式の保有数に応じて贈呈内容が増加
その他条件:【3月のみ】3年以上継続保有かつ100株以上保有の株主に500円分のQUOカードを追加贈呈。株式の保有数に応じて贈呈金額が増加
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ニッチな分野で安定業績を上げる利回り4%超の高配当優待株!

 株主優待を導入している企業の中には、好業績にもかかわらず将来性や成長性の面で不人気なため、株主優待で個人株主を呼び寄せたいという企業が数多く存在しています。


 優待内容はQUOカードなど金券系の地味なものが多くなりがちですが、優待第一ではなく配当第一と考えると、魅力的な銘柄もあります。


 そこで、配当利回りが4%超と高く業績も安定しており、株価が割安で下値不安の少ない高配当優待株を厳選しました。


 利回り4%超の高配当優待株はこの特集の他の記事でも多数紹介しているので参考にしてみてください。


配当利回り4%以上で業績安定、株価の下値不安が少ない高配当優待株!

銘柄名 購入金額
(100株) 配当利回り
(2027年3月期の予想値) 優待内容 マースグループHD(6419) 32万円 4.69% 9月末優待は1,000株(投資金額320万円)保有でカレンダーとハードルが高い。3月末に100株でQUOカード1,000円分贈呈。同社はパチンコ店のスマート遊技機対応ユニットが稼ぎ頭。工場などに導入される、AIも駆使した独自の画像自動認識技術が今後の成長源。
株価はここ2年近く、2,600~3,300円で横ばい推移しているものの、PER8.4倍、PBR0.66倍と割安で下値不安は少ない。 あらた(2733) 25万8,100円 4.34% 9月・3月末に100株以上保有で一律、QUOカード1,000円分。日用品や化粧品卸しで国内首位級。ドラッグストア向けが主力でヘアケアやペット商品が好調だが物流費高騰もあり今期2027年3月期は大幅減益予想。

2025年までは3,000円台だった株価も6月に2,369円まで下落するなど低迷。ただPBRが0.70倍まで低下しているため割安度は増している。 キューブシステム(2335) 10万9,000円 4.22% 9月末に200株(投資金額21万8,000円)保有でJCBギフト1,000円分贈呈。金融、流通、通信向けのシステム構築が主力。今期2027年3月期は中央官庁などのDX投資が活況で15%の営業増益予想。株主配当は1株46円で据え置き。株価は6年近く900~1,200円前後で横ばい推移中。 ヤマタネ(9305) 21万200円 4.04% 9月末に100株以上保有で山種美術館カレンダー1部。300株(投資金額63万600円)で厳選こだわり米2kgが追加贈呈。3月末は300株でジュース2本1,100円相当か棚田米を原料とした日本酒一合瓶2本から一つ選択。文書管理などの倉庫を運営し、米の卸売業も有力。今期は米の価格低下で採算が悪化し、30%近い営業減益に陥るもよう。
ただし株主配当は10円増配の1株85円と連続増配を維持。株価は米価格が高騰した2025年8月高値3,280円から5月には1,914円まで下落したものの下げ止まり傾向。PBR0.71倍は割安。 ※最低購入金額は2026年8月14日の終値で計算。

(福ちゃん)

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