学生たちと関わり合う ソーラーカーの“いま”

 2026年7月15日(水)から17日(金)まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて「メンテナンス・レジリエンス2026」「Techno-Frontier2026」が開催されました。工業や最先端技術に関する展示が多く見られるなか、珍しいジャンルの車両が一台展示されていました。

それが和歌山大学の「ソーラーカー」です。

そういえば「ソーラーカー」は今どれくらい走れるのか? 学生語...の画像はこちら >>

 今回展示されていたソーラーカーは、2023年の「Bridgestone World Solar Challenge(BWSC)」というチャレンジに参加した車両です。このチャレンジは、オーストラリアの都市ダーウィンからアデレードまで、総距離3000kmをソーラーカーで1週間かけて走る過酷な耐久レースとなっています。

「このレースは発電量の多い『ペロブスカイト太陽電池』や、軽量高耐久の『全固体燃料電池』のような新機軸の技術を、即座に取り入れるレギュレーションではありません。既存の技術でどこまでベストな走りができるソーラーカーを生み出せるか、技術の蓄積具合にウエイトが置かれています」(和歌山大学 学生スタッフ)

 同大会内で行われる、世界一速いソーラーカーを決めるスピードレース「チャレンジャークラス」に和歌山大学のチームは出場を果たしています。2023年の大会で987km、2025年の大会では2831kmの地点までの走破に成功し、次の開催となる2027年大会では完全走破に向けて準備を進めています。

「BWSCのチャレンジャークラスで、技術的に大きくリードしている強豪チームは欧州圏、特にオランダやベルギーの大学です」と学生スタッフは語ります。大会に投入する資金や大学の技術レベルが非常に高く、車体に関しても予備のパーツを用意するなど、潤沢な資金が投入されているとのことです。ここ最近の大会では、オランダのデルフト工科大学やベルギーのルーヴェン・カトリック大学などヨーロッパの大学が上位に名を連ねています。

 企業も新規素材を利用したパーツを用意するなど、材料試験の場としても同レースが用いられている状況です。そんな中で学生スタッフは「ソーラーカーレースについては日本での認知度も徐々に上がっているようです。本学のチームにも次第にスポンサーが増えてきています。

今後はきちんと成果をあげていきたいです」と熱い思いを語ってくれました。

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