大幅遅延したものの実用直前の前段階

 アメリカの造船会社であるハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)は2026年8月13日、空母「ジョン・F・ケネディ」が受領前の海上試験を開始したと発表しました。

フォード級2番艦「ジョン・F・ケネディ」ついに納入に向けた試...の画像はこちら >>

 同社によると、「ジョン・F・ケネディ」はニューポート・ニューズ造船部門を出発し、海上で重要な艦艇システムや構成機器の試験・評価を行うとのことです。

HIIは「この節目を迎えることができたのは、素晴らしい造船所の従業員、サプライヤー、艦の乗組員、そして米海軍のチームメートたちの献身と尽力のおかげです。安全かつ成功裏に試験を終えることを願っています」としています。

 2026年1月には、HIIが艦のシステムを試験する「造船所海上試験」を実施し、同艦は海上を航行しています。今回はそれに続く試験で、米海軍が同艦を受領する前に、海軍が主体となって性能や各種システムを確認・評価する「受領海上試験」となります。

 「ジョン・F・ケネディ」は、最新鋭にして現在世界最大級の空母シリーズであるジェラルド・R・フォード級原子力空母の2番艦です。全長は約333m、満載排水量は10万1605トンで、加圧水型原子炉を2基搭載しています。また、新たな技術として電磁カタパルト(EMALS)が搭載されているのも特徴です。

 当初は2020年に就役する予定でしたが、電磁カタパルトや兵器用エレベーターなどの技術的課題に加え、建造途中での設計変更などにより、スケジュールは大幅に遅延しました。現在の就役予定は2027年3月まで後ろ倒しされています。今回は、11基ある先進兵器エレベーターのうち7基の建造が完了しており、乗組員はすべての兵器弾薬庫にアクセスできるようになり、訓練や認証作業を継続できるようになったとされています。

 ただ、大幅な遅延の影響はすでに出ており、米海軍は2026年中に退役する予定だったニミッツ級原子力空母の1番艦「ニミッツ」について、退役時期を少なくとも1年間延期すると発表しています。これは、世界各地へ即応的に空母を派遣できる体制を維持するため、アメリカ海軍では少なくとも11隻の空母を保有することが義務付けられているためです。

 なお、艦名の由来は第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディです。1967年に進水したキティホーク級空母の4番艦にも同じ艦名が付けられていたため、今回のジェラルド・R・フォード級2番艦は2代目の「ジョン・F・ケネディ」となります。

【ついに就役の前段階!】これが受領前の海上試験を実施する最新鋭空母です(画像)

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