【本命はクロワデュノールだが......】

 6月14日(日)、阪神競馬場で3歳以上によるGⅠ宝塚記念(芝2200m)が行なわれる。

 このレースは"春のグランプリ"とも呼ばれるが、今年はかなりの豪華メンバーが揃った。本命視されているのは、昨年のGⅠ日本ダービー(東京・芝2400m)のほか、今年のGⅠ大阪杯(阪神・芝2000m)やGⅠ天皇賞・春(京都・芝3200m)を勝ったクロワデュノールだろう。

 そのほか、一昨年の日本ダービー馬ダノンデサイル、昨年のGⅠ皐月賞(中山・芝2000m)やGⅠ有馬記念(中山・芝2500m)を勝ったミュージアムマイル、昨年のGⅠエリザベス女王杯(京都・芝2200m)や一昨年の有馬記念を勝ったレガレイラ、昨年の宝塚記念を勝ったメイショウタバルと、5頭のGⅠ馬が出走予定だ。春シーズンの総決算にふさわしいレースと言えるだろう。

 それでは、このレースを血統的視点から分析していこう。今回、筆者が血統面から本命視するのはメイショウタバル(牡5歳、栗東・石橋守厩舎)だ。同馬は昨年、7番人気でこのレースを勝利。今年はより人気を集めるだろう。

【競馬予想】春を締めくくる宝塚記念で注目すべき血統は? コー...の画像はこちら >>

 父ゴールドシップは2013、14年の勝ち馬。その父ステイゴールドは、ほかにも2009年ドリームジャーニー、2010年ナカヤマフェスタ、2012年オルフェーヴルと3頭の宝塚記念勝ち馬を輩出している。ドリームジャーニーは、2023年に10番人気で2着に入ったスルーセブンシーズの父と、このレースでは最も注意すべき血統と言えるだろう。

 メイショウタバル自身も阪神コースは大得意で、昨年の宝塚記念のほか、2024年のGⅢ毎日杯(芝1800m)、2023年の未勝利戦(芝2000m)を勝利。前走の大阪杯(芝2000m)で2着と、これまで4戦して2着1回、連対率100%を誇っている。

 昨年の宝塚記念で、1000m通過59秒1のラップで2着に3馬身差をつけた内容も強かったが、敗れたとはいえ、前走・大阪杯の内容も評価できるものだった。

3番人気と注目を集めるなか、1000m通過58秒1のハイラップで逃げながら2着と粘った。

 若い頃は暴走するような面もあったが、昨秋の天皇賞では1000m通過62秒0のスローペースでも逃げられたように(最後は僅差の6着)、その傾向は薄れてきている。昨年の覇者ということでマークされるだろうが、力を出しきる可能性は高い。

【対抗はキズナ産駒】

 もう1頭はジューンテイク(牡5歳、栗東・武英智厩舎)を推す。

 同馬の父キズナの産駒は芝2200mの成績が優秀で、これまで301戦30勝、勝率約10%となかなかの数字だ。直近10年の重賞に限ると、勝利数はディープインパクトに次ぐ5勝。2着は7回で、勝率9.8%、連対率23.5%という優秀な成績を残している。

 GⅠでも、今回と同じ阪神コースで行なわれたエリザベス女王杯を、10番人気だったアカイイトが勝利。ジューンテイクはアカイイトと同じ、母の父シンボリクリスエスという配合だ。

 ちなみに、キズナ産駒の芝2200mでの重賞5勝は、2020年のGⅡ京都新聞杯を制したディープボンド(4番人気)、2021年のエリザベス女王杯を制したアカイイト(10番人気)、2022年のGⅡ京都新聞杯を制したアスクワイルドモア(8番人気)、2024年の京都新聞杯を制したジューンテイク(8番人気)、GⅡ京都記念を制したジューンテイク(6番人気)と、人気薄の馬による勝利も多い。芝2200mという距離はスペシャリスト的な馬がいるため、波乱になりやすい傾向があるのだ。

 ジューンテイクは前述のように、京都新聞杯、京都記念と芝2200mの重賞を2勝。

2024年のGⅡ神戸新聞杯(中京・芝2200m)はメイショウタバルに次ぐ2着に入っている。昨年の宝塚記念は16番手と大敗したが、2番手追走とやや前を行きすぎた感があり、状態も万全ではなかった印象がある。

 キズナ産駒は、シックスペンスが先週のGⅠ安田記念(東京・芝1600m)を勝利。鞍上の松山弘平騎手は今年、日本ダービーなどGⅠを3勝と絶好調なだけに心強い。

 以上、今年の宝塚記念は、ゴールドシップ産駒メイショウタバル、キズナ産駒ジューンテイクの2頭に期待する。

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