近年、AKBに代表されるように「成長する過程」を見せる方法が流行っています。しかし、今から20年ほど前にスタートした『ASAYAN』というナイナイ司会の番組はその走りでした。
この番組はいわゆる素人参加型のオーディション企画が中心でした。この点を見ると素人からいきなりスターダムに乗りあがることもあるEXILEオーディションとも共通点があるのではないでしょうか。また、『ASAYAN』の特徴としてプロデュースする側がとても豪華であり、あの小室哲哉やつんく♂などが携わっていました。

【asayanでデビューした芸能人】


『ASAYAN』がきっかけでデビューしたメンバーとしては太陽とシスコムーン、平家みちよ、dos(カミングアウト前のKABA.ちゃんが在籍)等が挙げられます。また、オーディションに落選した面々も倖田來未・里田まい・若槻千夏などそうそうたる顔ぶれでした。今回は番組からデビューし、特に人気が出た人たちを紹介していきましょう。

■モーニング娘。
日雇いバイトがスターに! 伝説の番組「ASAYAN」って知ってる?

1997年9月の放送にて「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」の優勝者が平家みちよに決まります。
しかしつんくは、最終選考で落選した中澤裕子・石黒彩・飯田圭織・安倍なつみ・福田明日香の5人がCDを手売りで5万枚売り切る(期限は5日間)ことができたらメジャーデビューさせると発表します。彼女らが奮闘し、見事に売り切ったことでデビューが決まったのでした。
その後も『ASAYAN』ではデビュー決定後もレコーディング、パート割り争奪戦、追加オーディション(保田圭・矢口真里・市井紗耶香が合格)等の様子を密着ドキュメンタリーとして放送していました。これらが行われることはメンバーにも事前に知らされず、放送されて初めて知ることも多かったそうです。


■鈴木亜美
日雇いバイトがスターに! 伝説の番組「ASAYAN」って知ってる?

1998年の「ボーカリストオーディション・ファイナル」の視聴者投票で80万票以上を集め1位(13500人が応募)となり、小室哲哉プロデュースでの歌手デビューが決定します。小室の提案により本名の鈴木亜美ではなく、「鈴木あみ」という芸名になりました。
1999年には、6日で20万部突破の大ヒットとなる写真集「amigo」を発売し、約5000人のファンが握手会に集まりました。
また、その後もファーストライブのチケットが数分で完売、ファーストアルバムが約180万枚の売り上げ、紅白出場を果たして「BE TOGETHER」を披露するなど快進撃を見せました。

■CHEMISTRY
日雇いバイトがスターに! 伝説の番組「ASAYAN」って知ってる?

2001年、「男子ボーカリストオーディション」の最終選考では川畑要と堂珍嘉邦のデュオが選ばれます。ちなみにこのオーディションではEXILEのボーカルATSUSHIが落選したことでも知られています。
そして川畑と堂珍のデュオは「CHEMISTRY」というユニット名でデビューが決まり、デビュー曲「PIECES OF A DREAM」でいきなりミリオンを達成しました。さらにデビュー翌年に行われた日韓W杯のテーマ曲を歌うという大役も務めます。特に川畑要はデビュー前は工事の日雇いバイトであり、まさに究極のサクセスストーリーと言えるでしょう。

やはり初めは名もない素人だった人が一躍スターダムにのし上がるのはいつ見ても気持ちの良いものですよね。多くの素人からスターを生み出した「ASAYAN」がリメイクされることに期待したいです!
(さのゆう90)
(「ハッピーサマーウェディング」)
(「SA」)
(「Second to None SACD」)
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