巷のB級ニュース“小”ネタを毎日配信!

4

ロンドンの地下を走る秘密の郵便運送用鉄道「メールレール」に乗ってみた

2018年6月13日 19時00分 ライター情報:加藤亨延
(c) The Postal Museum - Miles Willis

1863年に世界で初めて地下鉄が開業したロンドンには、かつて「メールレール」と呼ばれる無人車両が走る地下路線があった。メールレールとは日本語に訳すと「郵便鉄道」のことで、1927年に運用が開始された郵便配送用に張り巡らされた地下鉄道だ。

メールレールは他の交通機関の発達もあり、2003年に郵便配送用の路線としての役割を終えた。しかし2017年に郵便博物館がロンドン市内に開館するのに合わせて、同博物館の目玉アトラクションとして再整備された。郵便物を運んでいた路線を人が乗れるよう整備し、トンネル内を巡りながら郵便の歴史を学べるように模様替えしたのだ。

同路線はロンドン市内西部から東部までの10.5キロメートルを結んでいた。現在、観光アトラクションとして乗車できるのは、全路線のうち1キロメートルの区間。そのメールレールに乗ってみた。
(c) The Postal Museum


小さな客車に乗り込み隠されたロンドンの地下を進む


筆者が乗ったのは朝10時台の便。時期によるが、メールレールは10時から17時まで20分おきに運行されている。乗車時間は15分間。列車は以前のような無人運転ではなく、アトラクション用に作られた客車を引く機関車に運転手が乗り込む有人運転だ。

もともと人を乗せるために作られた路線ではないため、軌間が610ミリメートルしかない。日本の鉄道と比べてみても、JR在来線は1067ミリメートル、新幹線は1435ミリメートルだから、その小ささが分かる。アトラクション用に作られた客車は大きくない。シートは最大二人掛けになっているものの、通常の一人掛けシートの1.5倍ほど。頭上は透明のカバーで覆われている。ただし車内は狭いが、乗り込んでみると実際の寸法と比べて圧迫感は感じない。

いよいよ発車の時間になった。前には真っ暗なトンネルの入口がぽっかりと開いている。610ミリメートル狭軌のため、トンネルが本当に小さく見えた。ロンドンの地下へと続くトンネルの中をのぞいてみたいという好奇心と、こんな狭い場所にこれから吸い込まれていくのかという不安が混ざり合った。そうこうしているうちに機関車に引かれた車両が少しずつ動きだし、観光客を乗せた客車は真っ暗なロンドンの地下路線へと引き込まれていった。

乗車前、筆者はメールレールをトロッコのように、どんどんトンネル内を進むものとしてイメージしていたが、実際はそうではない。ゆっくりとトンネル内を進んでいく。車内には順次アナウンスが流れ、その場所に合った説明がされる。トンネル内は車両すれすれの狭い部分もある一方で、人を運ぶ通常の地下鉄路線くらいまで広がった空間もある。
(c) The Postal Museum - Miles Willis

トンネル内には駅も存在する。列車はそこで停車して、乗客は客車に乗ったままプラットホームの壁に映される郵便の歴史を見る。その後も何度か駅や分岐などを経つつ、列車は最初に乗車した場所へ、ぐるりと回って戻ってくるとツアー終了だ。

関連キーワード

ライター情報: 加藤亨延

ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。主な取材テーマは比較文化、および社会、政治。取材等での渡航国数は約60カ国。ロンドンでの生活を経て現在パリ在住。『地球の歩き方』フランス/パリ特派員

URL:http://tokuhain.arukikata.co.jp/paris/

「ロンドンの地下を走る秘密の郵便運送用鉄道「メールレール」に乗ってみた」のコメント一覧 4

  • 猫王 通報

    びっくりだニャ~

    4
  • 匿名さん 通報

    日本にもあったら夢があったニャ。

    0
  • 匿名さん 通報

    07:17 東京駅と中央郵便局の間に小規模なものが有った

    0
  • 匿名さん 通報

    こうゆう面白いの載せろよ。

    0
コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!