日本語は平仮名・カタカナ・漢字が混合した、世界的にも特異な文字を使用していると言って良いだろう。それというのも、中国から漢字を借用し、独自に発展させてきたからだ。
漢字は、ほかにも朝鮮半島やベトナムでも使われた過去があるが、中華圏以外で現在でも残っているのは日本だけである。

 中国メディアの快資訊は12日、日本が漢字を廃止しなかった理由を分析する記事を掲載した。韓国やベトナムを見ると、「日本が漢字を廃止しなかったことは正しかった」と言えるのだという。

 日本にも、明治維新の時などに漢字廃止論があった時期がある。いわゆる漢字廃止論者は、何千もの漢字を覚えるのが負担となり学問の発展を遅らせていると考えていたようだ。実際、漢字が多すぎるので「制限」するとして1946年に当用漢字表が交付されたが、結局廃止には至らなかった。


 では、なぜ日本では漢字が廃止されなかったのだろうか。記事は、家を建てる時と同じで、日本人の使う文字は漢字という土台の上にあるため、増やしたり減らしたりすることはできても漢字をなくすことはできないと論じた。千数百年にわたって使用してきたため、家の土台のようになっているのだという。

 記事はまた、その土台を無理やり壊したベトナムと韓国では、漢字を廃止した結果多くの混乱が見られ、日常生活にも支障が出たと指摘。古代文献は漢字で書かれているため、自国の歴史を知るのも困難になったと言えるだろう。それで記事は、「日本の決定は正しかった」とした。


 漢字を残しながらも、カタカナと平仮名があるため表現できる範囲が広がり、日本語は非常に使い勝手の良い言語となることができた。記事では指摘していないが、明治の初めに西洋の単語を翻訳して漢字で表現した造語を作ったのは日本である。今では現代中国語の中に日本から逆輸入された単語が非常に多く含まれており、中国人も日本で漢字が廃止されなかった恩恵にあずかっていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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