GACKT 主宰の学園祭ショー『神威♂楽園』でX JAPAN完コピ&女子高生コスプレ/ライブレポート

■神威♂楽園 de ダシテクダ祭
2015.11.05(THU) at 東京・豊洲PIT
(※画像14点)

隅々まで抜かりのない、大人の男たちの本気の遊び

GACKT主宰による恒例の楽(学)園祭エンターテインメントショー『神威♂楽園』。第92期となる今回は、『神威♂楽園de ダシテクダ祭』と名付けられ、10月28日(水)の“大阪分校”を皮切りに、全国6か所で展開。
11月5日(木)に開催された“豊洲分校”(東京・豊洲PIT)での模様を詳細にレポートする。

会場の敷地内には、購買部なるグッズ売り場やメンバー考案のメニューを楽しめる楽(学)食ブースも設けられ、参加生徒たちは制服を着用。「ごきげんよう!」「よろしいか~?」「かしこまり~」「ありがたき~」といった、この楽(学)園ならではのやんごとなき言葉遣いも含め、厳しい校則に縛られるのを参加者全員で楽しむ異次元空間がそこには広がっていた。

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校歌斉唱、亀井教頭の挨拶に続き、神威♂楽園理事長の御子息・神威樂斗性(生)徒会長がフロアを悠々と練り歩き、登壇。「ごきげんよう!」と挨拶し、「多くのフェスへの参加により、神威♂楽園の輪を広げられたので、(今回は)“他校性(生)”が多いかもしれません。このノリに引くことなく、想いをしっかりと出して、ダシテ、ダシテください!」「この神威♂楽園の輪を、日本中、世界中へ広げていってほしい」と力強く訴え、開会宣言。


ミス&ミスター神威♂楽園発表の式典では、ミス神威♂楽園に選ばれた小さな女の子が怯えた面持ちで会長を見上げる一幕も。「取って食ったりしません」と優しく語り掛け、「よろしいか?」と問い掛けた直後、すかさず「かしこまり!」と会長自ら女の子っぽい高音ヴォイスで代返、屈んで目線を合わせ、たすきを掛けてあげる優しさを見せた。

続いて、GACKTと深い関わりのあるミュージシャンやダンサー陣が扮する憧れの先輩“F9(エフナイン)”のメンバーが登場。ダンスを披露して沸かせた後は、“体力測定”ならぬ“男力測定”コーナーがスタート。見届け人として会長が合流し、ソファに腰掛けて悠然と微笑む。

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まずは、綱引きとビーチフラッグを合体させた“パワーフラッグ対決”では、ばる先輩と天然先輩が勝負。
脱げた靴をあらぬ場所へと飛散させ、「怖かった~、また怪我するかと思って」と息を切らし、取り乱すばる先輩の姿を見て、会長は心底楽しそうに笑顔を弾けさせていた。

また、箱の中に手を入れて中身を当てるゲームでは、ユウキ先輩とユースケ先輩が片手ずつ箱に手を入れ、コウモリを触って絶叫したが、会長は「僕は大好きだよ」と涼しい表情。隼人先輩とTAKUMI先輩は、箱の底に蠢くアオゴカイ1000匹を触り、気絶寸前の様子。会長は「僕はこういうの、全然平気」と最初はうそぶいたが、「実は、ほんっとダメ」と顔をしかめた。

今日の一番のヘタレは?の問い掛けに、会場からは「会長!」の声が湧き、罰ゲームに挑戦。「酢チーム」で、酢を含んだ蒸気を吸引するというペナルティー。
「うわ、くさい!」と仰け反って倒れる会長に爆笑が起きた。

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20分間の休憩を挟みスタートした第二部では、軽音楽部によるステージが繰り広げられた。会長はヴォーカル、ギターにYOU先輩、TAKUMI先輩、ベースにSato先輩、ドラムにばる先輩、という布陣だ。

1曲目はBUMP OF CHICKENの「天体観測」をテンポアップしたバージョンを、骨太な歌声と2バスドラムの重厚な演奏で聴かせた。2曲目はT.M.Revolutionの「HOT LIMIT」と「HIGH PRESSURE」、更にはTM NETWORKの「GET WILD」も同時に披露。“楽園縛り”と称するノリ方で、生徒たちに「“かいちょ(会長)!”と叫んでください」との掛け声や振付を要求し、「心の準備はよろしいかー!?」「かしこまり~!」の応酬から曲へ突入。
Aメロは「GET WILD」、Bメロは「HOT LIMIT」、サビは「HIGH PRESSURE」と「HOT LIMIT」をワンフレーズずつ切り取って合体、といった要領で3曲を混ぜ合わせ、ダンスも交えながら歌い進めていく。

GACKT 主宰の学園祭ショー『神威♂楽園』でX JAPAN完コピ&女子高生コスプレ/ライブレポート

次は、前回も反響が凄まじかったというB’zの通称“ウルトラメドレー”。どの曲を歌い始めても、結局は♪ウルトラソウル!という掛け声で半ば強引に締め括ってしまう、という笑い必至の荒業である。「同じことをするのは僕の主義には合わない」と会長は語り、第二弾を新たに制作した、と胸を張った。バレエ・チュチュ姿の先輩たちがステージを賑やかす中、「LOVE PHANTOM」や「ALONE」など、7曲をメドレーで披露、爆笑の渦に巻き込んだ。

猫耳カチューシャを付け、ジャケットを脱いだ会長は、「みんなの敬愛するガガガGACKT氏の『情熱のイナズマ』をここでやれば必ず盛り上がる……でも、ツアー初日前日に変えちゃいました」と明かし、「小悪魔ヘヴン」をハイスピードで披露することを宣言。
ここで芸能部のぽこた先輩がゲストとして招き入れられる。「心の準備はよろしいか?」との会長の問い掛けに、「かしこまりー!」とノーマイクで雄々しく声を轟かせる。共に歌い踊り、最後は「よろ・てぃく・V!」なる楽(学)園公式の破廉恥な掛け声&ポーズを一斉にキめ、湧かせた。

GACKT 主宰の学園祭ショー『神威♂楽園』でX JAPAN完コピ&女子高生コスプレ/ライブレポート

続けて、ファーのコートを羽織って会長が登場。楽(学)園祭の準備のために居残りし(※このように、時系列が戻る場面もショーには存在する)校門で待っている女の子との対話を一人芝居の会話劇で表現した後、Mr.Childrenの「抱きしめたい」を歌唱。ファルセットを駆使し、大きく両手を広げて歌うサビは圧巻である。
眼鏡を外すと、続けて「三日月」(絢香)では強くハリのある歌声を響かせる。性(生)徒たちは立ち尽くし、ピアノが最後の1音を奏で終えるまで、じっと聴き入っていた。

チャイムが鳴ると、楽(学)園祭まであと1週間、という時期にショーの設定は遡る。F9の面々による“すべらない話”がスタート。ぽこた先輩が会長の物真似で「崖の上のぽにょ」を歌唱、「あとで性(生)徒会長に謝ったほうがいい」とユウキ先輩に助言されていた。まー先輩は、YOU先輩の口癖「あか~ん」を豊富なバリエーションで物真似し、天然先輩は“性(生)徒会長がもしもダチョウ倶楽部で熱湯風呂に挑戦したら?”というシチュエーションコントを披露。どのネタも大きな笑いを誘っていたが、罰ゲームを受けることになったのはまー先輩。終演後に上半身裸で性(生)徒を見送ることとなった。

再びチャイムが響き、楽(学)園祭まであと4日、グラウンドの真ん中で叫んでいる、という設定で、バンドメンバーへの不服を吐き出し始めたのは、革ジャン姿のばる先輩。やがて、時間設定が学園祭本番へと移り、THE BLUE HEARTSのコピーバンド“ばるーハーツ”のステージへと突入、「人にやさしく」をカバー。太いバンダナを巻き、鎖骨を露わにしたTシャツ姿のセクシーなギタリストはなんと、会長。マーシーならぬ“ガーシー”コールに妖しく微笑んでいる。

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「今日でラストライブとなります」と泣くのはばる先輩一人で、メンバーは全員、喜びの拍手。ばる先輩が革ジャンとTシャツを脱ぎ捨ててランニング姿になると、胸には“モンばる800”の文字。ガーシーの歪みを効かせたコードカッティングから始まった「小さな恋のうた」でフィニッシュ。ばる先輩が渾身のジャンプで曲を締めようと試みるも、メンバーはスルー、というオチに笑いが起きていた。

続いて、“Super EXcellent highschool students in JAPAN”略して「S.E.X JAPAN」のヴォーカル探しを任じられたユウキ先輩のアニメ映像が流れると、性(生)徒たちは早くもクロスさせたサイリウムを構え始める。YOSHIKIには会長が扮し、パープルのロングジャケットを脱いで上半身裸になり、ドラムセットに着席。TOSHI役として颯爽と登場したのは、背中に“復活”と書かれた革ジャンを羽織ったCHACHAMARU先輩。「帰ってきたぜ~!!」とシャウトし、「Silent Jealousy」へと雪崩れ込んだ。

艶やかなハイトーンが絶品のスーパーヴォーカル、会長の怒涛のツーバスドラムをはじめ、歌やプレイはもちろん、立ち姿やアクションも含めた完全コピーで圧倒。呆気にとられてしまうクオリティーである。髪を振り乱してドラムを叩き続ける会長の後ろ姿は、YOSHIKI本人と見まごうばかり。

GACKT 主宰の学園祭ショー『神威♂楽園』でX JAPAN完コピ&女子高生コスプレ/ライブレポート

「X」では、Xジャンプのタイミングで性(生)徒たちは嬉々としてSEXジャンプを繰り返し、「We are?」「SEX!」のコール&レスポンスも。会長以外の4人がセンターに集まって、減速しながら音を重ねていく、そのテンポ感までも完コピである。

この大いなる盛り上がりの中、終演……とならないのがこのイベントのすさまじさ。聖VAMPS高校や氣志團定時制高校といった“ライバル校”の名前も記された勢力図が映し出されると、強豪校に取り込まれてしまう危機を打破するべく、女子学生のコスプレをした会長並びにF9の面々が登場し、モーニング娘。の「LOVEマシーン」を披露。ブロンドのロングヘアにミニスカート姿で太ももを覗かせつつ、神威♂楽園バージョンの替え歌を、華麗な足さばきで歌い踊る会長とメンバーたち。「気を付けて帰るんだぞ、皆、愛してるぞ!」と生徒たちに語り掛けポーズを決めると、左右から幕が閉まり、3時間に及ぶ学園祭は終了。隅々まで抜かりのない、大人の男たちの本気の遊び。笑いに包まれながら、その熱量に気圧された夜だった。
(取材・文/大前多恵)

≪ツアー情報≫
【GACKT WORLD TOUR 2016『LAST VISUALIVE』】2016年3月19日(土)埼玉・三郷市文化会館 大ホール(※ファンクラブ限定公演)
2016年3月21日(月・祝)山梨・コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
2016年3月26日(土)大阪・オリックス劇場
2016年3月27日(日)大阪・オリックス劇場
2016年3月30日(水)神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール
2016年4月1日(金)新潟・新潟県民会館 大ホール
2016年4月6日(水)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
2016年4月7日(木)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
2016年4月9日(土)青森・八戸市公会堂 大ホール
2016年4月10日(日)宮城・仙台サンプラザホール
2016年4月12日(火)神奈川・鎌倉芸術館 大ホール
2016年4月16日(土)長野・ホクト文化ホール 大ホール
2016年4月17日(日)石川・本多の森ホール
2016年4月21日(木)広島・上野学園ホール
2016年4月23日(土)岡山・岡山市民会館
2016年4月25日(月)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
2016年4月29日(金・祝)北海道・ニトリ文化ホール
2016年4月30日(土)北海道・ニトリ文化ホール
2016年5月10日(火)千葉・森のホール21 大ホール
2016年5月14日(土)愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
2016年5月21日(土)愛媛・松山市民会館 大ホール
2016年5月27日(金)東京・東京国際フォーラム ホールA
2016年6月15日(水)熊本・市民会館崇城大学ホール(熊本市民会館)
2016年6月17日(金)宮崎・宮崎市民文化ホール 大ホール
2016年7月2日(土)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
◎チケット:指定席¥8,640(税込)
◎チケット一般発売:2015年11月28日(土)

≪リリース情報≫
46th Single
『ARROW』
2015.10.07リリース

【CD+DVD】
GLCD-00010 / ¥1,800(税抜)
【CD】
GLCD-00011 / ¥1,200(税抜)

[収録曲]
1. ARROW
2. ARROW(Orchestra Ver)
3. ARROW(-Instrumental-)
4. ARROW(Orchestra Ver -Instrumental-)
<DVD> ※CD+DVD盤のみ収録
ARROW(MUSIC CLIP)

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