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2月12日に60歳の誕生日を迎えた音楽プロデューサー、武部聡志。
日本の音楽シーンを語る上で欠かせない存在の彼の還暦を祝おうと、2月27日に東京国際フォーラム・ホールAで「武部聡志 Original Award Show ~Happy 60~」が開催された。
総合演出を担当したのは松任谷正隆。そして音楽監督を本間昭光が務め、鳥山雄司、河村“カースケ”智康、村石雅行、松原秀樹、加藤いづみらがバンドメンバーとして出演。出演アーティストも、武部が音楽監督を担当している松任谷由実を筆頭に、ゴスペラーズ、平井堅、一青窈、JUJU、miwa、森山良子、久保田利伸、大黒摩季、斉藤由貴、さかいゆう、スガ シカオ、手嶌葵、武部自身もメンバーであるバンドkōkua を含む、豪華なラインナップとなった。
ライブは恵俊彰のMCでスタート。
アレンジャーとしての手腕を発揮した「卒業」が代表曲の一つとなった斉藤由貴。デビューの頃に武部がバンドリーダーとして、レコーディングメンバーとして苦楽を共にしてきた久保田利伸。23年前からその才能を見出し、今やJ-POPを代表するシンガーとなった平井堅など、序盤から内容の濃いステージが展開されていく。
ア・カペラで聴かせるゴスペラーズ、先輩ミュージシャンとして温かい言葉をかけた森山良子、そして、楽曲のみならず、アーティストとしてのトータルプロデュースを手掛けた一青窈は「もらい泣き」「ハナミズキ」を披露。
武部聡志のプロフィール的映像が紹介された後の中盤。大黒摩季が「ら・ら・ら」で観客を総立ちにさせる。kōkuaとしても出演するスガ シカオがソロで「愛について」を聴かせる。miwaや手嶌葵といった若いアーティストたちもベテランに負けてない。それぞれ伸びやかな歌声と透明感溢れる歌声で耳の肥えたオーディエンスをうならせる。
武部がプロの音楽家になろうと思ったきっかけとなったのがスティービー・ワンダー。そんな音楽的ルーツとも言えるアーティストの楽曲を武部がアレンジし、ゴスペラーズ、JUJU、久保田利伸、大黒摩季、さかいゆうがメドレー形式で披露。最後はこの日に相応しい「Happy Birthday」で締めくくった。
そして、最も関わりの深いアーティスト、松任谷由実が登場。『最初はキーボードのトラ(ピンチヒッター)としてライブに参加してくれました。
それまで、テーブルでずっと出演アーティストたちの歌を聴いていた武部だが、『弾くことができなくてウズウズしてました』と、満を持してステージに登場。スガ シカオ、小倉博和、根岸孝旨、屋敷豪太とのkōkuaではキーボードプレイヤーとして演奏に参加し、テクニカルでパワフルな演奏と生き生きした楽しそうな表情に、生粋の音楽人である姿をしっかりと確認することができた。
ライブもいよいよ終盤。武部がプロとしての活動を始めるきっかけを作り、“大恩人”と呼んでいるムッシュかまやつからの手紙が読まれ、一青窈、松任谷由実、miwa、織田哲郎、寺岡呼人スガ シカオが参加し、ムッシュの代表曲のメドレーで本編が終了した。
アンコールを求める拍手と歓声が鳴り止まず、恵俊彰が現れ、武部聡志を再びステージに呼び込む。関わった全ての人たちに向けて、と「追憶」をグランドピアノの演奏でしっとりと聴かせていると、出演者たちもステージに現れ、ピアノを弾く武部を見守るように囲んでいった。最後の最後は、武部のピアノの演奏に合わせて、出演ボーカリストたちが「おめでとう」の言葉の代わりに歌で祝福を。そのメドレーはおよそ15分続き、ユーミンの「卒業写真」をみんなで歌う形でフィナーレを迎えた。
年代、世代、ジャンルを超えて、音楽で一つになった一夜。一人の音楽家の還暦のお祝いというだけでなく、日本の音楽シーンにおける新しいショーの見せ方を提示してくれたライブだったのではないだろうか。日本のミュージックシーンの軌跡と奇跡が凝縮されたステージは見逃せない。
■【番組情報】
「武部聡志 Original Award Show ~Happy 60~」
3月26日(日)18:00[WOWOWライブ]
収録日:2017年2月27日
収録場所:東京 東京国際フォーラム ホールA
出演:ゴスペラーズ・平井堅・一青窈・JUJU・久保田利伸・松任谷由実・miwaほか
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