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血栓を溶かす注目の酵素・ルンブルキナーゼ

2008年5月30日 11時00分 (2008年7月8日 17時05分 更新)
 血栓は高齢者だけでなく若年層にまで広がり、8人に1人が糖尿病や生活習慣病の危険にさらされている。こうした状況下でルンブルキナーゼ(血栓を溶かす酵素)が注目を集めている。 ルンブルキナーゼはツリミミズ科ルンブルクス種のミミズから抽出されている。ルンブルキナーゼは血栓を直接溶かす唯一の酵素で、血栓のもとになるフィブリンだけを溶かす、体内に存在する血栓溶解酵素プラスミンになるプラスミノーゲンを活性させるなどがわかっている。血管壁の破壊、内出血を引き起こすような副作用がなく、血栓を安全に確実に取り除くことができる。世界で初めて経口投与が可能な内服剤として使用されており、血栓症や血栓が原因となる生活習慣病の家庭での初期治療・予防への活用も期待される。 ルンブルキナーゼを発見した宮崎医科大学(現・国立宮崎大学医学部)の須見教授らは、糞尿処理に土を食べるミミズに注目し、乾燥して死んだミミズが黒く変色して干からびるのに対し、湿地で死んだミミズは自分の体を溶かすという現象から、ミミズの中にタンパクを溶かす酵素・ルンブルキナーゼがあることを発見した。 1983年7月にストックホルムの国際血栓止血学会で発表されて以来、世界の注目を集めている。日本では糖尿病治療剤・血圧調節剤・抗高脂血症剤・製造法の特許4件を取得。米国、カナダ、EC諸国など世界23カ国でも特許を取得し、韓国では1988年から医薬品として使用された実績を持つ。

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