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「植木等とのぼせもん」21日最終回!『昭和と師弟愛』読んで植木等と小松政夫、愛のエピソードに浸るべし

2017年10月20日 10時00分 ライター情報:大山くまお
国民的スター・植木等とその弟子・小松政夫の若き日々を描いたNHKの土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』が最終回を迎える。

ドラマ化にあたり、小松政夫のこれまでの歩みに関心が寄せられており、ドラマの原作となった『のぼせもんやけん』『のぼせもんやけん2』(竹書房)が10年ぶりに増刷されたほか、『時代とフザケた男~エノケンからAKB48までを笑わせ続ける喜劇人』(扶桑社)、『昭和と師弟愛 植木等と歩いた43年』(KADOKAWA)が連続して刊行された。

青春小説としてさわやかな読後感を味あわせてくれる『のぼせもんやけん』、スターとの爆笑エピソードが並ぶ『時代とフザケた男』もいずれも大変面白いのだが、植木と小松のことをコンパクトに、より深く知るには『昭和と師弟愛』が良いだろう。

王や中曽根を前に「この男、今に大スターになります」


博多で生まれ、横浜での猛烈サラリーマン時代を経た松崎雅臣青年(後の小松)は、600倍の難関をくぐり抜け、植木等の運転手兼付き人として雇われることになる。“無責任男”ならぬ、弟子想いの常識人だった植木の姿については、ドラマで描かれていたとおり。本書にも、なんとかして植木を喜ばせたいと懸命に尽くす小松と、弟子を温かく見守る植木についてのエピソードが随所に登場する。

植木の小松に対する愛情と気配りのエピソードは枚挙に暇がない。小松が役者になりたいことを知った植木は、ことあるごとに自分の弟子をあちこちで紹介するようになる。植木の快気祝いのゴルフコンペが行われた際は、王貞治、中曽根康弘ら政界、財界、芸能界の超一流のゲストを前に、「この男、今に大スターになります。みなさん、よろしくお見知りおきください」と紹介した。まだ小松政夫という芸名もなかった頃で、小松は震えるばかりだったという。そりゃそうだ。

昭和の大スター、鶴田浩二がテレビ局ですれ違ったときは、鶴田が小松にいきなり「君が小松くんだね」と声をかけてきた。驚いた小松だったが、実は植木が鶴田に小1時間も「うちの小松が、うちの小松が」と話し続けていたのだ。

ゴルフの帰り道、蕎麦屋に入っても遠慮してかけ蕎麦しか注文しない弟子を尻目にカツ丼と天丼を注文した植木は、丼がやってきても手をつけず、「そういや、俺、薬飲んでないから胃が重くて食えねえんだ。悪いが、お前がくってくれ」と言い、押しつけがましくならないよう小松に腹いっぱい食べさせたこともあった。

ライター情報

大山くまお

ライター。著書に『野原ひろしの名言』『野原ひろしの超名言』(双葉社)、『名言力』(ソフトバンク新書)、『中日ドラゴンズあるある』(TOブックス)など。

URL:Fire Stone and Water

コメント 4

  • 匿名さん 通報

    弟子と師匠の関係ってのはねえ、経験者にしか判らないから、知らないヤツがブラックとか言うのは笑い話でしかないけどね。

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  • 匿名さん 通報

    植木と小松のことは本を読んでから書くべし。ほか何も言うことはない。

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  • 山田 通報

    昔だから師弟愛だったわけで、今の若者の目からみれば公私混同のブラック企業だったりしてw

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  • 匿名さん 通報

    あの電線音頭はズルかったw

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