新入社員の約半数「自分の仕事終わっても帰らない」 日本生産性本部の調査に衝撃
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日本生産性本部と日本経済青年協議会が6月26日に発表した今年度の新入社員意識調査によると、自分の仕事が終わっていれば、上司や同僚の残業に付き合わずに帰るという新入社員が過去最多になったことが分かった。しかし、ネット上ではまだ少ないと驚く声が多いようだ。


半数以上の新入社員が自分の仕事が終わっても帰らない


日本生産性本部と日本経済青年協議会は平成29年度の新入社員1,882人を対象として、「働くことの意識」をめぐるアンケート調査を実施。調査によると「職場の上司、同僚が残業していても、自分の仕事が終わったら帰る」という質問に「そう思う」「ややそう思う」と回答した新入社員は48.7%にのぼった。昨年度の38.8%から9.9ポイント上昇し、過去最高の数値になっている。

「自分の仕事が終わったら帰る」という回答が過去最多となったものの、ネット上では、それでも半数以上の新入社員が自分の仕事が終わっても帰らないことに話題が集中。
「まだ52%も無駄に残ってる奴いるのか」「むしろ100%にならなきゃいけない数字なのでは?」「付き合い残業なんて、昭和だよ」といった声があがっている。

LINE上級執行役員の田端信太郎さんも「残りの52%って…」と驚くツイートをしている。



Supership取締役の古川健介さんは「逆にいうと、まだ半数にも達してないのヤバくない?仕事終わってるんだよ…?なんで帰らないの…。。(原文ママ)」と、新入社員が他の人に付き合って残業しないといけないと考えてしまう現状に疑問を呈すつぶやきをした。




「帰りにくい」空気にどう対処するか


自分の仕事が終わっても上司が残っていると帰りにくい、という「職場の雰囲気」はこれまで度々話題になってきた。社員が残業せずに帰れるように取り組む企業も登場している。紳士服の製造・販売を手がけるはるやまホールディングスでは、今年4月から「No残業手当」制度を導入。毎月、残業時間ゼロを達成した社員に15,000円を支給している。

また神奈川県横須賀市では昨年の10月に、職員の時間外勤務を減らすため「帰るまで見守る月間」という取り組みを実施。これは部下が仕事を終えて家に帰るまで、課長クラスの上司が居残って残業を管理するというもので、時間外労働が前年と比べて2割弱ほど減少する成果が上がったという。