22日、ナイキジャパンのスカウトプロジェクト「THE CHANCE」のジャパンファイナル2日目が埼玉スタジアムで行われ、スペインのバルセロナで開催されるグローバルファイナル(8月19日~26日)に進出する日本代表が決定した。

 初日の1次選考を突破した26名でファイナルマッチを行い、国内スカウトを統括する風間八宏監督(川崎フロンターレ)、内藤清志筑波大ヘッドコーチ、小林大輔筑波大コーチの3人による選考の末、滝川第二高のFW木下稜介、鹿児島実業高のMF山之内優貴、桐蔭学園高のDF冨澤右京の3人が栄えある日本代表に選出された。


 グローバルファイナルには、世界55カ国から100名が参加。そこで高評価を勝ち得て16人に残れば、マンチェスター・ユナイテッドなどビッグクラブを巡る「スカウティングツアー」に参加することができる。
 
 ファイナルマッチでハットトリックを記録した木下は、「すごくうれしかった。FWなので点を取ることが一番大事でしたし、そこでアピールできた。グローバルファイナルに行くからには最後の16人に残りたい」とコメント。

 冨澤は、「本当にうれしい。
スピードを生かしたプレーが評価されたと思う。このままでは上に行けないと思うので、もっともっと練習してうまくなりたい。目標とする選手は長友佑都選手です」と話し、山之内は「(名前を呼ばれたのが最後だったので)ドキドキだった。素直にうれしい。足がつったけど、最後まで戦えたことが評価されたと思う。グローバルファイナルでは絶対に最後の16人に残りたい」と喜びを語った。


 統括スカウトを務めた風間監督は、「前回大会に比べて非常にレベルが高かった。よく日本の選手はおとなしいとか言われているが、まったくそういうところがなく、自分たちでチャンスをつかもうという気持ちがすごく伝わってきた。選ばれた3人は身体能力が高く、ゲームの中に入っていった選手。勝負はこれからなので、チャンスを生かして自分の夢をかなえていってほしい」と語り、挑戦者たちのプレーに目を細めた。

 ジャパンファイナル2日目に参加した選手は下記のとおり。

MF牧原一紀(矢板中央高等学校)
MF佐藤涼磨(矢板中央高等学校)
MF林祥太(久御山高等学校)
FW田畑文也(久御山高等学校)
FW早田晃盛(久御山高等学校)
MF山之内優貴(鹿児島実業高等学校)
MF木村健太(鹿児島実業高等学校)
FW二反田祥平(鹿児島実業高等学校)
FW内村一哉(鹿児島実業高等学校)
MF高畑智也(滝川第二高等学校)
FW木下稜介(滝川第二高等学校)
DF佐々木慎太郎(滝川第二高等学校)
FW三橋秀平(前橋育英高等学校)
GK吉田稜(青森山田高等学校)
MF岡庭裕貴(横河武蔵野FC)
DF西山雄介(横河武蔵野FC)
GK亀岡秀平(桜宮高等学校)
MF戸田駿(大森FC)
MF斎藤朝太郎(かえつ有明高等学校)
DF池田リアンジョフィ(仙台大学)
DF楠本卓海(大成高等学校)
MF仙頭啓矢(橘高等学校)
DF冨澤右京(桐蔭学園高等学校)
DF酒井隆也(日本工学院F・マリノス
DF貫井優也(東大阪大学柏原高等学校)
FW寺田和之(早稲田ユナイテッド)

[写真]=土肥亮介