東京では一週間連続して猛暑日となり、今もなお記録を更新しています。こう暑いと、涼を求めて川や海へ遊びに出かける機会が多くなりますよね。
ですが、今年も既に子どもの悲しい水難事故のニュースを耳にしています。
警視庁によりますと、去年起きた水難事故件数は1,305件、水難事故に遭った人数は1,491人もいたそうです。死者・行方不明者数は740人で、子どもに至っては55人でした。
海での水難事故は全体の47%と約半数も占めているそうです。
そこで今日は海に行ったら気をつけたい“怖い水の流れ”とその対処法をご紹介します。
■知っておきたい!海の「怖い水の流れ」2つ
海で最も気をつけたいのが水の流れ。
(1)水泳選手でも流さる!「離岸流(りがんりゅう)」とは?
遠浅の海岸で起こる可能性があり、毎秒2mという速さで浅瀬から一気に沖合まで流されてしまいます。陸に向かって泳いだとしても、離岸流に流されてしまったら水泳選手でも流されてしまう恐ろしい現象です。
小さい子供がいると浅瀬で遊ぶ事が増えるので、巻き込まれないよう注意を払う必要があります。夢中で遊んでいると流されている事に気付きにくくなるので、親が子どもの側を離れず、目安となるものを定めて、今いる地点を確認しておくことが大切です。
●もしも「離岸流」に流されたら
戻らなければ!という気持ちから陸に向かって最短距離で泳ごうとしがちですが、陸と平行に、もしくは陸に向かって45度の角度で泳ぎます。
離岸流の幅は30m程なので、まずは落ち着いて沖への強い流れから抜ける事が大切です。離岸流から抜けてから陸へと向かいましょう。
●「離岸流」が起こる場所の見分け方
ゴミが集まっているところや、海岸地形が凹んでいるところ、白波が立っている中にほとんど波が立ってない場所は離岸流が発生する可能性があります。土地の低い浜辺からではありますが、ある程度現地で目で見て判断する事ができます。お子さんをこのような場所に近づけないなど注意を払いましょう。
(2)脚や腰をすくわれる!「逆潜流(ぎゃくせんりゅう)」とは?
海底に沿って引きずり込むような強い流れの事をいいます。離岸流よりも流れが早く、大人でも脚や腰をすくわれ流されてしまう危険性があります。
●もしも「逆潜流」に巻き込まれたら
離岸流に巻き込まれたら海面に浮かび上がるのを待ち、流れから抜けてから落ち着いて沖へ戻りましょう。
●「逆潜流」が起こる場所
離岸流は遠浅の海で起こりやすいですが、逆潜流は波打ち際が急に深くなるようなところで起こる可能性があります。波打ち際が急であること以外に、砂利や石が沢山ある海岸であることが多いようですので、このポイントを確認して注意しましょう。
いかがでしたか?
水難事故が多く発生するのは、やはり水辺のレジャーが増える7、8月のようです。
夏といえば海水浴ですが、海にこの様な危険な流れがある事を知っていると万が一の時にも正しい対処ができます。
これからお盆休みで帰省した先で海水浴へ出かける家族も多いかと思いますが、海には「怖い水の流れがある」という事を頭に入れて、楽しい夏休の思い出を作ってくださいね!
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【参考】
※ 平成26年中における水難の概況 – 警察庁生活安全局地域課
※ 水辺で安全に楽しもう – 特定非営利活動法人日本ライフセービング協会
【著者略歴】
※青木かおり・・・1歳になったばかりの女の子と、6歳の男の子のママ。家族がHAPPYを感じられるように、まずは自分がHAPPYに過ごす事を意識しています!体を創る「食」の事や、心を育む「体験する・感じる」事など幅広く興味を持ち、子育てに臨んでいる。子育てをしていく中で、キャンプ、ハイキング、釣り、川や海遊び、自然教室、家庭菜園など自然の中で子供と一緒になって遊ぶ事が大好きに。現在育児真っ最中、リアルな子育て状況をお伝えしています!