今回記事でご紹介するのは『ペンギン・ハイウェイ』『飴を告げる漂流団地』を手掛けたスタジオコロリド制作のアニメ映画、『好きでも嫌いなあまのじゃく』のあらすじです。
監督は柴山智。
本作は2024年5月下旬公開予定で、皆に嫌われるのが怖くて本音が言えない男子高校生と、母親を探しにやってきた鬼の少女・ツムギの恋と冒険を描きます。
ノベライズはライトノベル作家の岩佐まもるが担当します。
主人公の柊役には小野賢章、ツムギ役には富田美憂、脚本には「ちはやふる」「薬屋のひとりごと」などで知られる柿原優子が抜擢されました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『好きでも嫌いなあまのじゃく』のあらすじ
主人公は山形県在住の高校一年生・八ッ瀬柊(やつせ ひいらぎ)。
人に嫌われることを極度に恐れる彼は、頼まれごとを断れない弱味を持ち、友達と呼べる存在もおらず、孤独な日々を過ごしていました。
他人の役に立とうと頑張れど空回りし、どんより落ち込む繰り返しです。
皆が楽しみにしていた夏祭りの日、またしても雑用を押し付けられた柊。
どうしてこうなんだろうと悶々としていると、突然雪が降ってきました。

夏なのに何故と驚いた矢先、頭に角が生えた白髪の少女が、バス停で途方に暮れているのを見かけます。
少女はツムギと名乗り、生き別れの母を人間界に捜しに来たと告げます。
彼女が住んでいるのは氷雪に閉ざされた鬼の世界で、町を襲った異常気象は、ツムギの来訪がもたらしたものだったのです。
生来お人好しで損ばかりしてる柊は、行くあてのないツムギを捨て置くのが忍びなく、自分の家に連れて行きました。
ツムギは柊と正反対の自己主張の激しい少女で、気に入らないことがあるとすぐ暴れ、どんな時もハッキリ意思表示します。
ツムギのわがままに手を焼く一方、嫌われることを恐れず自分を貫く姿に、憧れを禁じ得ぬ柊。
あまのじゃくなツムギと過ごすうちに、周囲にいいように使われていた柊の日常はゆるやかに変化し、嫌なことは嫌ときちんと断る勇気が芽生え始めます。
それに応じてクラスメイトの見方も変わり、柊の良さをわかってくれる人が増え始めました。
ツムギも次第に心を開き、二人の間には淡い感情が通うものの、鬼と人間の共存は難しく、様々な障害が立ち塞がります。
さらにはツムギの出生の秘密に彼女の母の消息が絡み、やがて柊は重大な決断を迫られることに。
柊は初めて出来た友達を守り、親子の再会を叶えることができるのでしょうか?