今回記事でご紹介するのは白泉社の『花とゆめ』で連載されていた高屋奈月の漫画、『フルーツバスケット』のあらすじです。
本作は1998年連載開始、単行本全23巻完結済み。
二度に亘りアニメ化された人気作で、主人公・透の優しく純粋なキャラクターや、人と人の心の繋がりを丁寧に描いたヒューマンドラマに癒される読者が続出しました。
草摩家のイケメンたちにも大注目です!
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『フルーツバスケット』のあらすじ
本田透(ほんだ とおる)はとても優しく純粋な心の持ち主。
母の死後親戚に引き取られたものの、同居の叔母一家に疎まれ、ビル清掃のアルバイトをしながら森でテント暮らしをしています。
ある日のこと、透がテントを張っていた森が同級生・草摩由希(そうま ゆき)の家の所有地と判明しトラブルが起きます。
草摩家で事情を聞かれている最中、突如としてオレンジ髪の少年が殴り込み、由希に喧嘩を吹っ掛けてきました。
慌てふためいた透が止めに入った所、オレンジの毛並みの猫に変身してしまいます。
少年の名前は草摩夾(そうま きょう)といい、由希とは天敵同士の間柄でした。
実は草摩家の人々は十二支の呪いにかけられており、同じ物の怪憑き以外の異性と接触すると、十二支由来の動物に変化してしまうのだそうです。
由希はネズミ、従兄で小説家の紫呉(しぐれ)は犬の物の怪憑きです。
通常猫は十二支に含まれない為、夾は微妙な立場におかれていました。
降って沸いたハプニングで一族の秘密を知ってしまった透は、由希や紫呉の勧めに応じ、草摩家に居候することに決めます。
そこに由希をライバル視する夾も転がり込んで、賑やかな日々が始まりました。
透は十二支のおとぎ話を聞かされた際、「仲間外れの猫さんが可哀想だから猫年になりたい」と強く思った記憶を持ち、口が悪くひねくれ者の夾にも好意的に接します。
由希たちのお世話をしながら草摩家の面々と交流を深める中で、彼等の傷にひたむきに寄り添ってきた透は、良き理解者として信頼を得るようになりました。
一方で特殊体質に苦しめられてきた人々の事情を知り、物の怪憑きの呪いを解きたいと考えだします。
透の優しさに救われた由希と夾は次第に彼女に惹かれ始め、透の方も態度を決めかね、三角関係に発展しました。
しかし当主の慊人(あきと)は透の存在や身内の恋愛を快く思わず、陰湿な妨害工作を仕掛けてきます。
生まれた時から十二支の「神」として君臨し、気分次第で理不尽に罰してくる彼に、物の怪憑きたちは逆らえません。
透は物の怪憑きの呪いを解き、草摩家の人々を自由にできるのでしょうか?