『おまえ うまそうだな』のネタバレ&あらすじ

今回の記事でご紹介するのは、2003年にポプラ社より刊行された絵本、『おまえ うまそうだな』のあらすじです。

本作は宮西達也の『ティラノサウルスシリーズ』の一作にあたり、シリーズ累計200万部を突破しています。

2010年にはテレビアニメ化され、ソーシャルゲームもリリースされています。

『ティラノサウルスシリーズ』はアメリカやフランス、中国や韓国でも翻訳出版され、好調な売り上げを記録しました。

※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

『おまえ うまそうだな』のあらすじ

舞台となるのは恐竜たちが生きていた古代。

草食恐竜マイアサウラのお母さんは、ある日川から流れてきた卵を拾い、巣に持ち帰って温めます。

やがて孵化したのは肉食恐竜・ティラノサウルスの赤ん坊でした。

お母さんはその子に「ハート」と名付け、我が子と同様に愛情を注いで育て始めます。

しかし仲間たちはハートの存在を危険視し、お母さんを群れから追い出してしまいました。

その後もお母さんは実子のライトと差別せずハートを育てるものの、ひょんなことから自分の正体に気付いたハートは、肉食恐竜の誇りをもち、ひとりで生きる決意をします。

やがて大きく立派に成長したハートは、平原の王者としてのし歩き、草食恐竜たちを脅かしていました。

ある日のこと、平原に落ちている卵を見付けたハート。

卵から孵ったアンキロサウルスの赤ん坊に「おまえ うまそうだな」と言い、大口を開けて食べようとしますが、子供はハートを父親と勘違いし、自分の名前が「ウマソウ」だと思い込みます。

出典:絵本「おまえ うまそうだな」

無邪気な赤ん坊に調子を狂わされたハートは、仕方なくウマソウと暮らし始めます。

共に過ごすうちに情が移り、ウマソウを家族のように思い始めるハート。

しかし、肉食恐竜と草食恐竜の共存は難しく、友達のベコンに「離れた方がいい」と諭され、一度はウマソウと別れました。

その矢先に、よちよち歩きのウマソウがゴンザの群れに襲われる現場を目の当たりにし、頭に血が上ったハートは無我夢中で割って入り、ゴンザに怪我をさせてしまいます。

ウマソウを口に入れて守ったハートの行動は、「獲物を横取りした上、仲間を傷付けた」と誤解され、憤慨したゴンザたちによって平原を追放されます。

ハートはウマソウとずっと一緒にいると約束するも、さまよっている最中に崖から転落。

海で溺れたところをペロペロに助けられ、以降は砂浜で暮らしていましたが、「たまご山が爆発する」と渡り鳥に教えられ、お母さんとライトが心配でたまらなくなり……。

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