今回の記事ではアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の外伝漫画、『機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート』のあらすじをご紹介します。
コミカライズ担当は『幼女戦記』の東條チカ。『水星の魔女』初の公式外伝漫画にあたり、ヴァナディース事変の真実を描かれるとあり、ファンの注目を集めています。
アニメ版のスレッタとミリオネとはまた異なる、新たな少女と少年の運命が幕を開けます。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート』のあらすじ
人類が宇宙に進出した遠い未来。この世界では地球出身者アーシアンと、辺境の惑星出身者スペーシアンが対立していました。
そんな中、新物質パーメットを研究する機関ヴァナディース(「Vanadis Institute」)が、ヴァナディース事変を巻き起こします。ヴァナディースはパーメットを用い、障害者の補助具GUND(ガンド)を制作し、人類に役立てようとしていました。

一方パーメットには謎が多く、GUNDの軍事利用を危ぶむ反対派も大勢います。彼等がフロント「フォールクヴァング」を襲撃し、敵味方問わず大量の犠牲者を出した事件はヴァナディース事変と呼ばれ、研究者の生き残りは魔女として追われました。
ヴァナディース事変から5年後。クールな女医ヴィルダ・ミレンは、アーシアンの少年キユウ・ラボットを伴い、輸送トレーラーを操縦しながら地球を回っていました。
ヴィルダはGUNDを研究する魔女の生き残りで、迫害を受ける立場。キユウはGUND技術により生み出された人造人間でした。
二人が運ぶ積み荷ガンダム・ルブリス・ジウは軍事用ではありませんが、右腕に「虎の手」と呼ばれる武装を取り付けています。ガンダム・ルブリウス・ジウはキユウの拡張身体で、自由自在に操ることができます。
しかしなるべく武器は使わず、戦闘時も殺人は避けるのが二人のスタンス。天真爛漫なキユウに振り回されながら旅を続ける中で、ヴィルダは過去の因縁に絡めとられ、昔の恋人と再会しました。
医師としてGUNDの可能性を信じ、GUND医療の未来に賭ける一方、ヴァナディース事変の悲劇を忘れられないヴィルダ。そんな彼女からガンダム・ルブリス・ジウを奪おうと、様々な勢力が画策し始めます。
敬愛する師を守るため、キユウはガンダム・ルブリウス・ジウを操り、敵に立ち向かっていくのですが……。ヴィルダとキユウは贖罪の旅を終え、希望に輝く明日を掴めるのでしょうか?
