今回記事でご紹介するのはイギリスの児童文学作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説、『ハウルの動く城』のあらすじです。
2004年11月20日にスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画として公開され、興行収入196億円を記録しました。監督は宮崎駿です。
魔女の魔法で老婆に変えられた主人公ソフィーの自立と恋愛を描いた物語は、幅広い層の支持を獲得しました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『ハウルの動く城』のあらすじ
主人公は王国の下町で暮らす18歳の少女、ソフィー・ハッタ―。
三人姉妹の長女にあたるしっかり者で、亡き父が遺した帽子屋を営んでいます。
やや真面目すぎる性格で、恋愛には縁がありません。
ある日のこと、ソフィーは兵隊に絡まれました。
そこに通りかかった美青年がソフィーを助けてくれます。
美青年はハウルと名乗り、魔法使いであると明かしました。
事情はよくわかりませんが、荒地の魔女から逃げている途中だそうです。
その日の夜、ソフィーの部屋に荒地の魔女が乱入し、彼女を90歳の老婆に変えてしまいました。
たった一晩で容姿が激変してしまったソフィーは店の営業を断念、人目を忍んで街を出ました。
あてどもなく荒野をさまよっていたソフィーは、生きたカカシ・カブのピンチを助け、ハウルが住んでる城へと導かれました。
ハウルの城は魔法で動く仕掛けになっており、暖炉には火の悪魔カルシファーが巣食い、弟子のマルクルが居候しています。
ソフィ―はハウルの動く城に家政婦として雇われ、彼や弟子の世話をすることになりました。
当初はマイペースでナルシストなハウルに反発していたソフィーですが、共に暮らす中で徐々に打ち解け、お互いを憎からず思うようになります。
それからしばらくして隣国との戦争が始まり、王の配下の偉大な魔法使い、マダム・サリマンがハウルに協力を求めてきました。
サリマンとハウルは師弟関係ですが、ハウルが掟を破って悪魔と取引した為、決別した過去があります。
しかしサリマンはハウルに未練があり、ハウルが手を貸すなら悪魔から逃れる術を教えてやると言い、タブーを犯した荒地の魔女の魔力を取り上げてしまいました。
国への協力を拒めばハウルも同じ目に遭うと危惧したソフィーは、彼を庇ってサリマンに直談判し、却って不興を買ってしまいます。
その場はどうにか切り抜けたものの、サリマンは執念深くハウルを追い詰め、ソフィーたちは動く城に乗り込んで逃亡を企てました。