今回記事でご紹介するのは別冊マーガレットにて連載されていた少女漫画、『君に届け』のあらすじです。
作者は椎名軽穂、単行本は全30巻完結済み。
本作は2008年第32回講談社漫画賞少女部門を受賞し、実写映画化・ドラマ化・アニメ化もされた人気作。
北海道を舞台に貞子とあだ名され浮いていた女子高生・爽子の成長と爽やかな恋愛を描きます。
主人公の声は能登麻美子が担当しました。
2024年にはNetflix独占でアニメの3RD SEASONが配信予定です。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『君に届け』のあらすじ
舞台は北海道の町。
主人公の黒沼 爽子(くろぬま さわこ)は黒く長い髪と固い表情、引っ込み思案で口下手な性格が災いしクラスから浮いていました。
クラスメイトたちは爽子を貞子のあだ名で呼び、「霊が視える」と陰口を叩いています。
されど爽子自身はとても思いやりに溢れた優しい子で、もちろん霊感なんてありません。
爽子と同じクラスの風早 翔太(かぜはや しょうた)は男女問わず慕われる人気者で、野球部で活躍していました。

ひょんなことから二人は仲良くなり、爽子と翔太は言葉を交わすようになりました。
翔太は爽子に纏わる悪い噂を全く気にせず、彼女のことをまっすぐ見てくれます。
ある日のこと、翔太に肝試しに誘われた爽子。
企画担当のギャル、吉田 千鶴(よしだ ちづる)と矢野 あやね(やの あやね)は出し物に悩んでいました。
そこで爽子は勇気を出し、お化け役に立候補します。
この企画は爽子の熱演もあって大成功し、クラスメイトたちを驚かせることができました。
イベントがきっかけで千鶴やあやねとも仲良くなれた爽子は、わざわざ声を掛けてくれた翔太に感謝します。
爽子の楽しげな様子を眺め、入学式の朝の出来事を回想する翔太。
彼は道に迷って困っていた時に爽子に出会い、学校への行き方を教えてもらったのがきっかけで、彼女に好意を抱いていたのでした。
その後、登校中に捨て犬を見かけた爽子は、自分の傘を犬に差し掛けたせいでずぶ濡れになってしまいます。
事情を聞いた翔太は彼女にタオルとジャージを貸し、犬は責任もって引き受けるから安心してほしいと告げました。
そのお礼にクッキーを焼いて翔太に贈ろうとする爽子ですが、クラスメイトたちの心ない発言に傷付き、自分と友達と勘違いされたら迷惑なのではと躊躇。
一旦は翔太から距離をとろうとするも、翔太・千鶴・あやねが席替えで爽子の近くを選んだことで自信が回復し、3人と友情を深めていきます。
翔太の友人の真田 龍(さなだ りゅう)も話の輪に加わり、ようやくクラスに居場所ができるのですが……。