今回記事でご紹介するのは角川スニーカー文庫より刊行された学園ラブコメ、『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』(著:燦々SUN イラスト:ももこ)のあらすじです。
本作は「ロシデレ」の愛称で親しまれ、2024年7月からアニメ開始予定。
人気イラストレーター・ももこが手掛ける銀髪ヒロインの魅力で、読者の心を掴むことに成功しました。
2022年から『マガジンポケット』にて、手名町紗帆が作画を担当する漫画も連載中。
ヒロインのアーリャがラノベ史上初のバーチャルYouTuberとしてデビューしたのも、前代未聞の快挙といえます。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』のあらすじ
主人公の久世 政近(くぜ まさちか)は高校1年生。
両親は離婚済みで、現在は外交官の父・久世 恭太郎(くぜ きょうたろう)に引き取られています。
一見何の取り柄もない平凡男子ですが、祖父の影響で幼い頃からロシア映画を見て育ったロシア語が堪能。
そんな彼が在籍する私立征嶺(せいれい)学園には、ロシア人の父と日本人の母の間に生まれた、アリサ・ミハイロヴナ・九条(アリサ・ミハイロヴナ・くじょう)が通っていました。
美しい銀髪と絶世の美貌を持ったアリサは全校生徒の憧れの的で、勉強・運動ともにすこぶる優秀と来ています。

その一方で日本人離れした容姿や妥協を許さぬ性格が人を遠ざけ、「孤高のお姫様」と呼ばれていました。
そんな彼女とたまたま席が隣になった久世。
アリサは授業中寝てばかりいる久世にあきれ、ことあるごとツンケンした態度をとるものの、久世は自堕落な素行をまるで改めず、彼女の不興を買っていました。
久世がロシア語を理解していることを知らないアリサは、時折ボソッとロシア語を呟きます。
問い詰めれば小言だとごまかすものの、実際はロシア語でデレまくっており、仄かに赤らむ顔に久世への好意が滲んでいました。
久世もそんなアリサを可愛く思い、二人の距離はどんどん縮まっていきます。
私立征嶺学園には久世の実妹の周防 有希(すおう ゆき)も通っていました。
姓が違うのは母親の実家の周防家に引き取られた為で、高等部ではアリサと並び、アイドルに祭り上げられています。
久世と有希の関係を知らないアリサは、偶然見かけた二人の仲の良さに嫉妬。
めでたく誤解がとけたあとは前にも増してデレが激しくなり、ロシア語の呟きもよりストレートなものに変化していきます。
久世の能力や人柄を高く評価しているからこそ、自分を卑下する彼の態度が許せないアリサ。
ロシア語に託されたその気持ちは久世に伝わり、アリサの期待にこたえるべく奮起して、生徒会庶務に就任するのですが……。