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本記事には『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』のネタバレが含まれています。

戦国を舞台とした、手応え満点の剣戟アクションでゲームファンを魅了した『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(以下、SEKIRO)。
道中の雑魚ですら手強いことも多く、要所要所で待ち構えるボスの強さは更に格別です。

PS4版のトロフィーを確認してみると、序盤の壁と称されることも多いボス「葦名弦一郎」を倒して該当トロフィーを獲得した割合は、現時点(5月18日)でも45.8%。PS4版を遊んでいるユーザーの半数以上が、この弦一郎に手こずっているか、彼までたどり着けていません。

手強いボスが多数待ち構えている『SEKIRO』。クリアしたユーザーにとっても、忘れられない激戦が多かったはず。その一方で、たまにあっさりと倒せたボスもいたことでしょう。
そこで、『SEKIRO』における手強いボス・優しいボスについて、読者の方々にアンケートを実施してみました。

高い難易度を誇る『SEKIRO』の中でも、特に強かったボスは誰なのか。また、死闘が続く中で、ホッとひと息つけた優しいボスはいるのか。読者が選んだそれぞれのボスを、コメントと共に紹介させていただきます。

今回のアンケートに答えてくださった方の男女比は、男性:89.7%に対し、女性:5.1%(無回答:5.1%)でした。ハードなバランスなので、やはり男性陣からの支持が厚いものの、女性からの声も届いています。
また年齢層は、20代が最も多く59%。続いて、10代(17.9%)、30代(15.4%)、40代(2.6%)と、若い層が中心になっていることが窺えます(無回答:5.1%)。

なお、ボスの名前などを含む<Font Color="#ff0000">ネタバレ</Font>があるので、その点にご注意ください。

◆『SEKIRO』で最も手強いボスは、「葦名一心」が圧倒的支持! 「獅子猿」も意外に健闘!?

「あなたが一番強いと感じたボスは誰ですか」の質問で最も多かった答えは、「葦名一心」でした。一心とはルート次第で戦い方に違いがあり、「剣聖」を掲げる状態が最強だったと推す声も多く寄せられました。

『SEKIRO』のボスは、巨躯を誇るモノや化け物など多彩ですが、かといって人間のボスが弱いかと言われれば、全くそんなことはありません。
道中にいる侍大将は、そこらのボスを上回る強さを見せることも。そして、最も多くの意見を集めた一心もまた人間であり、“人こそが一番恐ろしい”とも言えそうです。

「ボス戦にも慣れてプレイヤースキルも上がった状態で戦う相手なのに、更にそのレベルの先の戦いが求められるから」「9周した今でも手こずる」など、様々なコメントが一心の強さを雄弁に物語っています。風格、格好良さも兼ね備えており、「紛うこと無き最強で最高のボス」との意見も実に納得です。

■葦名一心
・ただ、最も強き人だった。攻撃パターン、変化が多かった。

・多彩な技や、素早い攻撃に少し遅めの攻撃を混ぜたりして弾きをしにくくしてくるなどの多彩さ。回復をしようとすればそれを潰そうとしてくるため。
・その前の弦一郎含めての4連戦の時点で、まずキツイ。
・紛うこと無き最強で最高のボス。槍形態に入ってからの多彩な戦い方がとても強かった。
・槍を使った攻撃のディレイにとても苦戦した。

・やれば分かる。
・動きが多彩で慣れるまでに一番時間がかかったから。
・攻撃パターンが多いから。
・槍を持つと回避出来ない。
・ボス戦にも慣れてプレイヤースキルも上がった状態で戦う相手なのに、更にそのレベルの先の戦いが求められるから。
・戦っていくにつれて刀、槍、銃など攻撃のバリエーションが増えて対処が難しくなる。
隙を見せたり、迷っていると、そのまま押し負けたりした。
・槍が強い。
・ゲージ2本目からの攻めが鬼。
・単純に強すぎる。
・弦一郎をボコボコにできるほど『SEKIRO』というゲームが上達したのに、一心突破に3時間かかったので。
・9周した今でも手こずるため。
・弦一郎戦も含めて単純に体力が多い。槍を持ってからの攻撃が苛烈で、それがどういった動きなのか理解するまでがキツかった。
・一番攻略に時間がかかった。
・忍殺マーカーが3つ(実質4つ)あることに加え、一回忍殺を決めてからの剣と槍の緩急の激しい攻撃が非常に厄介だった。
・弦一郎を含めると、初めて4ゲージ分削らなくてはいけないボスだったため。ごり押ししているうちは絶対に勝てないため。

一心に集中しすぎているため、その他の意見はやや分散する形となりましたが、次いで多かったのは「獅子猿」。初見時のインパクトも大きい上に、これまでとはひと味違う戦いに驚いた方も少なくなかった模様です。また、2頭同時に相手取る場面もあり、手強い印象が色濃かったのかもしれません。

■獅子猿
・動きを読むのに時間がかかった
・動きが読み辛い
・2体同時が辛かった
・二頭の攻撃に対処しきれない

また、主人公の義父である「梟」を挙げる声も。忍び同士、そして(義理ですが)父と子の戦いという、シチュエーション的にもグッと来る展開です。父を超えるのが子の務めとは言いますが、超えるにはかなりの苦労を伴う壁となりました。

■大忍び 梟
・体幹を崩しにくい、一撃が重い、嫌らしい忍具
・回復禁止になったり、モーションが個人的に見にくく、丸一日かかった。

■義父
・攻撃が避けづらいし一撃がおもい。攻撃のスピードが早くて対処に疲れた。
・多彩な攻撃の対処が難しかった

ゲーム開始直後から、厳しい戦いが続く『SEKIRO』ですが、徐々にゲームに慣れてきた序盤のトリを務めるのが「葦名弦一郎」。遠近ともに攻撃する手段を持ち、ここまでのボスとは一線を画す強さで、多くのプレイヤーを迎え撃ちました。そのため、この弦一郎を推す声も集まっています。

■葦名弦一郎
・避けるだけでは隙が生まれず、弾きながら攻撃していかないといけなかった。
・弾きに慣れておらず手こずった。
・雷返しのプレッシャー

他のボスを押さえて「火牛」の名前が挙がったのは、ちょっと意外と感じる方もいるのでは。しかし、機動力とパワフルさに溢れた攻撃は、剣戟とは異なる恐怖を醸し出しており、記憶に残りやすいボスだったのかもしれません。また、初めて出会う侍大将「河原田直盛」や、見た目からして恐ろしい「怨嗟の鬼」などを挙げる方も。「まぼろしお蝶と12時間以上闘った」とコメントした方は、赤目戦直後に挑んだ模様。そのタイミングでの挑戦だと、さぞ手こずったことでしょう・・・!

■火牛
・面倒
・弾き絶賛練習中のところに火でガードを貫通してくるスパルタなところ。

■河原田直盛
・序盤であり、隻狼のシステムや操作に慣れていなかったため。

■怨嗟の鬼
・弾きでの体幹崩しがほぼ通用しないし、攻撃パターンがそもそも強い。

■まぼろしお蝶
・12時間以上闘った。

■破戒僧(幻影)
・弾きを成功させてもHPが減っていなければ体幹ゲージがすぐ回復されるので。
厳しいボスもいれば、優しいボスもいる。読者の声を最も集めた“優しい”ボスは、果たして?

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◆『SEKIRO』の“優しいボス”は「桜竜」! 葦名弦一郎や獅子猿など、両方に顔を出すボスも

剣戟に慣れ、腕に自信がある方は別かと思いますが、強敵と出会うたびに苦労する(※筆者含む)ギリギリなプレイヤーにとって、ボス戦は覚悟が必要な時間。それだけに、意外とあっさり倒せてしまった時は、安堵を通り越して「このボス、優しい・・・!」と感じてしまうこともありました。

プレイヤーに優しく、倒すのが容易いボスとして、今回最も多く意見を集めたのは、「桜竜」でした! 本作に登場するボスの中でも屈指の巨体で、非常に範囲の広い攻撃を繰り出す桜竜。しかし攻略法を見つけると、すんなりと勝つことができます。

ギミックが主体とも言えるボス戦なので、弾きや見切りといった剣戟にこだわる必要がなく、また「何をすれば良いかがわかりやすい」と、ギミックそのものも易しめ。派手だけど倒しやすい、そんな桜竜は『SEKIRO』ボスのオアシス的な存在かもしれません。

■桜竜
・ほぼイベント戦
・倒し方が決まってるイベントボスであること。
・実力はあまり関係ないから
・ほぼイベント戦
・木に登っていれば勝てる
・パターンが読みやすく初見で倒せたため。
・ギミックを理解できたら、攻撃を避けて雷返しをするだけなのでやりやすかった
・ギミックボス、単純に楽しい
・何をすれば良いかがわかりやすい
・雷返しで終わり! 終了!
・イベントボスのようなものだったから

2番目に多かったのは、「見る猿、聞く猿、言う猿」。それぞれ異なる特徴を持つ猿を、どのように追いつめて倒すか。その手法がメインとなっており、強さとは別次元のボスでした。コメントでも「戦う必要が無いから」「探して倒すだけなので簡単だった」といった声が寄せられており、容易に超えた方が多かった模様です。ちなみに筆者は、一度死にました・・・幻影の猿を甘く見てたら、ついつい・・・。

■見る猿、聞く猿、言う猿
・アクション関係ないから
・死んだことが無。面倒であって強くは無い。
・単純に弱かった。
・戦う必要が無いから。
・探して倒すだけなので簡単だった。

大手門を守る「鬼刑部」。槍による攻撃の広さと、騎馬による移動範囲に圧倒されますが、「隙があまりにも多すぎる」「なんか適当にやったら勝ててた感あるので」など、難なく撃破したという声が複数集まりました。むしろ「楽しいボスだった」と言った、大胆な発言も。大手門は、あっさり開く門・・・。

■鬼刑部
・隙があまりにも多すぎる。
・鬼刑部は本当に、はじきと縄をちゃんと覚えたら楽しいボスだった。
・なんか適当にやったら勝ててた感あるので。
・最初のボスであって、倒しやすい。

そして、手強いボスでも名前が挙がった「葦名弦一郎」が、こちらでは四番手となりました。序盤の壁であるが故に、剣戟に慣れたプレイヤーにとっては、むしろ容易い相手だったのかもしれません。この弦一郎で、弾きといった『SEKIRO』ならではの戦い方を身に付けた方もいれば、これまで積んだ経験の成果を弦一郎相手に発揮した人もいた模様です。

■葦名弦一郎
・序盤のまとめ役、セキロのシステムを教えてくれる先生役といった立ち位置のようにネットでは言われていますが、個人的には1番リトライ数が少なかった。先生役ということは、それまでのボスで一つ一つ基本を理解していれば倒せる、ということでもあるからなのかも。
・弾きを優しく教えてくれたから。
・隻狼での戦い方を教えてくれるため。

弦一郎と同じく、「獅子猿」もこちらにランクイン。手強いと感じた方も多かった一方で、「モーションが大振りなものばかりで、弾きやすかったため」や「初見撃破が可能だから」と、強者ぶりを窺わせるコメントが到着しています。

■獅子猿
・弾きにも慣れてきた中盤で攻撃パターンもそれほど多くなく忍具の通りもいいから。
・攻撃のパターンが少ないし隙が多いから。第二形態への移行にはびっくりさせられたが、攻撃パターンがさらに少なくなっていて初見撃破が可能だから。
・モーションが大振りなものばかりで、弾きやすかったため。

ルート次第では、2回戦うことになる「破戒僧」。初戦は幻影のため、忍殺を1度決めればOKなので助かります。その点に言及した方もいましたが、本人との対決についても容易かったとの意見も。幻影との戦いが、いい予習になったのでしょうか。半泣きで本人を倒した筆者の腕前では、想像もつかない境地です。

■破戒僧
・攻撃のタイミングがわかりやすいから。
・幻影でモーション等が分かっていて対処しやすい。2段階目のギミックを知ってから余裕でした。

■破戒僧(幻影)
・攻撃を弾きやすく、ゲージが1本だから。

このほかにも、「唯一、初見でクリアできたボス」として「火牛」を挙げた方や、「うわばみの重蔵」を「回避すれば勝てる」とコメントした人など、様々なご意見を数多くいただきました。また、「まぼろしお蝶」や「梟(天守閣)」、「葦名一心(1段階目)」が容易いという意見もあり、プレイヤーの受け止め方も千差万別だなと改めて感じるばかりです。

あと、コメントの数では少なかったものの、霧ごもりの貴人の優しさ・易しさはプレイヤー全員の共通認識と言えるでしょう。もっとも、生み出す霧には手こずらされましたが!

■火牛
・(四猿を除けば)唯一、初見でクリアできたボス。近づけば良いと分かれば簡単でした。

■桜牛
・ここに至っては単なるカモ。

■赤目
・戦闘マップの一部に無敵ゾーンがあり、安全に攻撃できる。

■うわばみの重蔵
・回避すれば勝てる

■大忍び 梟(天守閣)
・初見は相手の体幹ゲージの減りづらさや回復封じに面食らうが、冷静に立ち回れば危険攻撃を行ってこない上に隙も分かりやすく、戦いやすいボスだった。

■霧ごもりの貴人
・無抵抗。

■葦名一心(1段階目)
・ワンパターンな攻撃。

■まぼろしお蝶
攻撃の手数が多いので弾きでの体幹が溜まりやすく、種鳴らしなどの対策アイテムも充実していたため。

手強さや容易さは、個々のプレイヤーで感じ方も異なると思いますが、それだけ印象深いボスが多かった証拠でもあります。手強いけど、だからこそ楽しい『SEKIRO』ライフを、これからも満喫してください!

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