ニンテンドースイッチの『リングフィット アドベンチャー』、遊んでますか? 2019年10月18日に発売されてから徐々に話題になり、任天堂から品薄のお詫びが出たほどには人気があるようです(記事執筆時点では品薄も解消されつつある模様)。

リング型コントローラーを使うことにより楽しみながら身体を動かすことができる本作さえあれば、家の中でも気軽かつ楽しく運動できます。
まさに食っちゃ寝をしがちな年末年始にぴったりです。

発売から2ヶ月以上経過しているため、遊び続けている人たちにはそろそろ効果が現れてもおかしくないはずです。というわけで、私はどうなったのかをお話してきましょう。

◆体型や体重など肉体の変化について
記事のタイトルにもなっていますが、本作を続けたおかげか奥さんに「くびれができたね」と褒められました。自分でも体つきが変化している印象はあり、特に過去の写真と見比べると全体的に細くなったように感じることが増えています。筋肉がついたおかげか全身が引き締まった印象です。


とはいえ、上記写真を見ればわかるようにマッチョになったわけではありません。ボディビルダーのような身体にするには筋トレのみならず厳しい食事制限などが必要になるようですが、私は週末にはふつうに外食しますし、カロリーを厳密に計算することもナシ。そのため体重はやや減少くらいの推移で、極端に痩せる感じにはなっていません。

作中ではいろいろなTIPSが出るので食生活が変化しました。たとえば「ブロッコリーは筋トレに必要な栄養が豊富」などということも教えてくれるため、スーパーへ行ったときは積極的に買うように。既製品を買う場合は脂質を気にするようになりましたし、パンは全粒粉のものを、ヨーグルトも脂肪分の少ないものを選ぶようになったのです。


ふつうであれば健康よりうまさを取りたくなるところですが、「せっかく鍛えているんだから、こういうものを摂ったほうがいいだろう」とポジティブに選択できるのが嬉しいですね。

◆『リングフィット アドベンチャー』の遊び方
本作は物語を進めるアドベンチャーモードがメインになっていますが、慣れてくるとこれだけでは負荷が足りないこともしばしばあります。アドベンチャーではレベルアップするたびに新しいフィットスキルが手に入るのですが、その運動内容もさまざま。筋トレ・有酸素運動・ヨガと、いろいろなのです。

となると「筋トレをしたいけどアドベンチャーで使いたいスキルでは物足りない」なんてことになってくるので、私はそういうときにカスタムモードを利用しています。大胸筋を鍛えたいので「サゲテプッシュ」など目的にあった種目、あるいは「スクワット」のようなぜひやりたいけどアドベンチャーでは使いづらいフィットスキルなどを行うわけです。


また、個人的にプランクが好きなのでこれもカスタムでよくやっています。プランクは腹筋や体幹を鍛える効果があるそうなので、くびれを褒めてもらえたのもこれが理由なのかも。

より痩せたい人は、カスタムモードで有酸素運動を多めにするといいかもしれません。たとえばマウンテンクライマーはかなりキツいですが効果も大きくなっていますので、カロリーの消費も多めです。これ、最初は地獄のように辛いのですがそのうちクセになってきます。

◆モチベーションが続く、というのが重要
『リングフィット アドベンチャー』はけっこうキツいという部分が話題になりますが、きちんとモチベーションが続くのも嬉しいところ。
たとえばプレイヤーの相棒になる「リング」と、悪役の「ドラゴ」には過去の因縁があるらしいのですが、なんだか別れた恋人同士みたいで気になります。

ワールドごとにコンプリート率が表示されるので「100%コンプしたい」とも思えますし、遊んでいると徐々にレベルアップするのも嬉しい要素。「頑張ってクリアしたい!」と思えますし、あるいは「フレンドがもう100レベルを越えているし自分も頑張ろう!」と思えるのがすごいところです。

「したほうがいいけど面倒なこと」というのは、やろうと思っていてもなかなか腰が重くて動かないものです。『リングフィット アドベンチャー』はそこにちょっとしたスパイスを加えてやる気を引き出すような状態になっているのが嬉しいのなんの。ゲームの楽しさで運動を気楽なものにしてくれます。


◆最大のメリットは「よく眠れる」
私が『リングフィット アドベンチャー』を遊んでいて一番うれしいのは「よく眠れる」ということです。私は身体より頭を動かす仕事が多く、座って原稿仕事ばかりをしていると頭は疲れていても目が冴えてしまって眠れない、なんてことがしばしばあります。

しかし身体が疲れていればすぐ眠ることができますし、眠りも深くなります。『リングフィット アドベンチャー』は楽しいゲームだから運動できる、そしてしっかり運動できるからよく眠れる、それによって健やかに過ごせる……と好循環が生み出されているわけです。そして気づけば筋肉もついてきて、自分の自信にもなるのです。

正直なところ本作がだいぶ日常生活に馴染んできているため、アドベンチャーモードに終わりがあるということがイヤだなと思うくらいには楽しんでいます。
2020年から『リングフィット アドベンチャー』で運動をはじめるのもアリかもしれませんね。