宇宙人は30年以内に見つかることを強く確信しているノーベル物理学賞を受賞した科学者

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 ある高名な科学者によれば、人類は思っているよりも早く宇宙人とのファーストコンタクトを成し遂げると確信しているという。

 それは、史上初めて主系列星を公転する太陽系外惑星を発見した功績が認められ、2019年度のノーベル物理学賞を受賞した、ケンブリッジ大学のディディエ・ケロー教授である。

 ケロー教授は30年以内にどこかの惑星で生命が発見されたとしてもおかしくはないと考えているようだ。

【道具さえできれば時間の問題】

 ケロー教授は、次の世紀中には地球から地球外生命が検出されるだろうと確信しているほか、遠方の惑星に存在する生化学的活動を検出する装置が30年以内に開発されると考えるのは現実的だと述べている。

 いわゆる「太陽系外惑星」という太陽の外にある惑星であって、しかも生命が存在できそうな条件を備えた候補ならすでにいくつも見つかっている。

 だが、そこにいるかもしれない生命を地球から観察するための手段がない。

 それを検出できるような観測機器さえ開発されてしまえば、地球外生命の発見は時間の問題である可能性は高いというのだ。

【史上初の太陽系外惑星の発見を成し遂げた】

 ケロー博士は、史上初めて太陽以外の恒星を周回する惑星を発見した功績を讃えられ、天文学者のミシェル・マイヨール氏とともに今年のノーベル物理学賞を授与された。

 両氏が1995年に発見したのは、「ペガスス座51番星b」という、木星の半分ほどの質量を持つ、ホット・ジュピターに分類される惑星だ。

 マイヨール氏によれば、当時、太陽系外惑星が存在するのかどうかすらもわかっていなかったという。

 この発見は天文学に革命を起こし、「我々は孤独な存在か?」――この命題が真剣に調査される最初のステップとなったのだ。

 それ以来、天の川では4000以上の太陽系外惑星が発見され、今では恒星4、5個にひとつは惑星をともなっているだろうと考えられている。
 
 天の川だけでも、2兆もの恒星が存在する。この膨大な恒星が持つ、膨大な惑星のどれかに生命が宿っていたとしても、何らの不思議もないという。

私たちが宇宙で唯一の生命体であるなど、とても信じられない。惑星も恒星もありすぎるほどにある。そして、化学反応は普遍的なものだ。生命へいたる化学反応だってあらゆる場所で起きているはずだ(ディディエ・ケロー博士)

 ということは、2050年までに、我々は未知との遭遇を果たすことができるのかもしれない。

References:Nobel Prize-Winning Astronomer Says We May Find Alien Life Within 30 Years - Nerdist/ written by hiroching / edited by parumo

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