清里を旅行した際、前から気になっていた長野県川上村の金峰渓谷まで足をのばしました。清里駅からは車で約45分ほどです。


わざわざ足をのばすきっかけとなったのは、川上村のパンフレットで見かけた美しすぎる金峰渓谷の写真。さて、期待をうらぎらない絶景に、実際に出合えるのでしょうか?

金峰渓谷行きを決めたきっかけ
エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


さほど有名ではなく、アクセスも不便(電車だと最寄りのバス停から1時間くらい歩きます)な金峰渓谷に強く惹かれたのは、こちらのパンフレットがきっかけ。レタス畑で有名な長野県川上村のガイドマップなのですが、めちゃめちゃきれいな川じゃないですか?

筆者はもともと川遊び好き。本当にこんなにきれいなエメラルドグリーン色の川なのか?

気になってネット情報を探しましたが、周辺の山や岩場がクライマーの聖地、釣り人にも人気、キャンプ場や山荘が近くにある、ということはわかったのですが、肝心の川がどれくらい美しいのか、そこはあまり情報が出てきませんでした。

これはもう、実際に行ってみるしかない!

本当にエメラルド色の川があった!

結果から言いましょう。ありました!本当にエメラルド色に輝く神秘的な川がありました!

エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


見てください、この清らかな水。
花崗岩の白っぽい岩場のおかげで、こんなに渓流が美しく映えるのだそうです。

エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


筆者らが訪れたのは5月のゴールデンウィーク。行楽日和の晴天でしたが、川を散策している間、ほとんど人の気配がありませんでした。川沿いの林間部分にテントを1つ、川遊びする少年2人組に出会った程度。もちろん、キャンプ場のあるもっと上流や夏場はにぎわうのでしょうが、これはけっこう穴場かも。

川に落ちないように注意しながら、岩から岩へ冒険気分で上流へ上流へとのぼっていくと・・・

エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


美しすぎる滝!(のような場所)

トレッキングの楽しさと、川の美しさに、すっかり金峰渓谷が気に入ってしまいました。
これはぜひ夏に再訪したい!

それにしても、こんなに美しい渓流がどうしてあまり知られていないのか不思議に感じました。アクセスの不便さなのかなあとは思うのですが、もしかしたらこれからじわじわと人気が高まるかもしれませんね。

下流の方ではボルダリングやクライミングする人に遭遇
エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


岩場にすわって美しい川を眺めながらおやつ休憩していると、向かいの山に人影を発見。わかりますか?

エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


拡大してみます。赤い人と青い人がいますよ!クライマーの聖地とは聞いていましたが、本当に登っている人を見ると、なんだか感動と驚きで興奮してしまいました。愚問ですが、怖くないのでしょうか?

エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


下流にくだる途中、遊歩道の木々の間からも、山の上に個性的な岩が見えます。
こういう岩場がそそられる、というのは少しわかる気がする。

エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


余談ですが、かえるの卵も見つけました。しばし童心にかえって眺めるひととき。

エメラルド色に輝く川をもとめて信州へ。長野の金峰渓谷が隠された宝石のよう


さらにくだると、大きな四角いマットレスを背負った「ぬりかべ族」にかなり大勢出会いました。そう、ボルダリングをたしなむ人々です。岩場を愛する人たちにとって、本当に聖地なんですね。


クライミングやボルダリングは難しそうだけれど、金峰山登山は、夏に挑戦してみたいなと思いました。

金峰渓谷への行き方
金峰渓谷へは、やはり車が便利です。 佐久ICからは約110分、須玉ICからは約80分。清里駅からは約45分です。

駐車場はありますがあまり大きくありません。満車の場合は、金峰山荘や廻り目平キャンプ場の駐車場を利用するとよいかもしれません。


電車の場合は、JR小海線信濃川上駅からバスで約35分、そこからさらに約1時間歩きます。


金峰渓谷
http://www.nagano-tabi.net/modules/enjoy/enjoy_21005001.html
住所 長野県南佐久郡川上村川端下
電話 0267-97-2121(川上村役場 企画課)
アクセス 佐久ICから 65km 110分/須玉ICから 50km 80分
JR小海線信濃川上駅下車 バス35分「川端下」下車 →徒歩60分
>>>川上村営バス時刻表・料金はこちら

金峰渓谷周辺の宿泊施設
都内から日帰りするのはちょっと荒技な金峰渓谷。できれば1泊はしたいものです。最も近い宿泊施設は以下の3つ。キャンプ場にも、テントサイトだけでなく、バンガローやキャビンが少しあるので、くわしくはそれぞれのWebサイトをご覧ください。



金峰山荘
http://w2.avis.ne.jp/~mawarime/
料金
1泊2食付き(2名以上で宿泊の場合)本館 大人6,800円、小学生5,900円/新館 大人7,300円、小学生 6,200円
入浴のみ(12時~19時(受付終了は18時30分まで))大人400円、小学生300円
チェックイン14:00、チェックアウト翌10:00

廻り目平キャンプ場
http://w2.avis.ne.jp/~mawarime/charge.htm
入場料(4:00~19:00)※4時より前の入場や19時より後の出場は幕営料扱い 1人1日300円
幕営料(4:00~利用最終日の19:00)1人1泊700円
※但し最終日の10:00までにテントは畳んで下さい
※利用受付時間 7:00~20:00
温水シャワー(24時間)3分間100円

ふれあいの森・満天星の森(自然遊学の森)
http://w2.avis.ne.jp/~mawarime/charge.htm
個人入場料(8:30~17:00) 大人250円、小・中学生200円
幕営料(14:00~利用最終日の10:00)状況により12:00より使用可 1人1泊700円
オートキャンプ(14:00~利用最終日の10:00)1区画10m×10m
テント1張り、自動車1台を原則とする。
1サイト1泊3,500円
チェックイン14:00、チェックアウト翌10:00
※利用受付時間(金峰山荘にて) 8:00~20:00
※キャビン・オートサイトのチェックアウトは点検・清掃の妨げとなるため10:00厳守です


[All Photos by Aya Yamaguchi]