都営地下鉄入り口の謎のオブジェ
(上)回転する謎のオブジェ(都営大江戸線:築地市場駅)(下)夜ともなれば光りだす(都営新宿線:森下駅)
まずは写真をご覧下さい。都営地下鉄の入り口で見かけるこの物体、ぐるぐる回り、夜になると光り始めるこの物体、いったい何だと思われますか?

私にもわかりません。
そこで、「都営交通総合案内所」に問い合わせてみることにしました。

電話をかけ、「ちょっとお尋ねしたいのですが…」と言ってみてからが大変で、「あの、三角の、回ってる、床屋さんみたいなやつのことなんですが」ってしどろもどろ。それでも案内所の方には無事伝わったようでホッとした。

いきなり「あれは何のために取り付けられているのか?」と核心を突く質問をしてみたところ、「“ここに地下鉄がある”っていう意味のサインです」という思わず脱力な回答…。もう少し何かなるほど!っていう秘密があるかと思ったのに。

数年前に石原都知事が「地下鉄の駅を目立たせたい!」と言い出し、「それにはただの看板のようなものじゃなく、動いたりした方がいい」とのことでこういう物が作られたらしい。「設置可能で目につくような場所」という条件を満たす入り口に置かれており、今後も順次設置していく、とのこと。

なぜこのようなデザインになったか、といういきさつについては定かでないらしく、「人の目につき、その上目障りでないようなもの」を心がけたためにさわやかな青と白のラインになったのではないか、と案内所の方はおっしゃっていた。

「正式名称は何というのでしょう?」という質問に「特に決まった名称というのはないんですが、“動くサイン”と呼ばれています」とのお答え。これはあまりに素っ気ない。このサインをもっと広めるためには、まず愛称をつけるのがいいんじゃないか、と個人的に思った。私の友人が、「地下鉄だからドリルで掘ってるマークなのかと思ってた」と言ったのをヒントに、「ドリルくん」とか。
東京都交通局の方どうでしょうか?(スズキナオ)

※追記 こちらのサインは公募により決定したもので、「くるくるシンボル」という正式名称があるようです。
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