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関東にある至高の秘境郵便局へ

あいにくの雨のせいか、千葉県にある自宅から5時間かかって、ようやく秩父市に到着しました。

ここから目的地をさらに目指すのですが、ナビの案内は、目的地に対して、南側からではなく、北側からを指しています。それって凄い細い道なんじゃ? と、どきどきしながらのスタートです。

秩父市内からしばらく走ると車の数が減り、比例するように道幅も狭くなっていきます。大型車通行止めの峠道に入り、ぐねぐね走ったのち、頂上のトンネルの手前を左折しました。

雨は降ったり止んだりを繰り返していますが、狭い道には水があふれ、谷底へと流れ込んでいきます。

「落石注意」とは、「落下してくる石に注意」ではなく「落ちている石に注意」を意味するはずですが、ここではどちらにも注意が必要です。だって、明らかに落ちたてほやほやの石があったりするのよ……。

しばらく進むと、トンネルが現れました。すれ違いは困難そうですが、ライトをハイビームにしてゆっくり進入。なんとか抜けて少しの後、眼下に建造物が見えてきました。鉱山です。次々に視界に入ってくる建物たち。あれは、学校かな、これは、スーパーかな、あ、こっちは銭湯だ。いずれも営業を終了してから、かなりの日数が経過しているようです。
そして、ようやく人の気配が感じられる事務所を発見。その隣にありました。
「秩父鉱山簡易郵便局」です。

木造でどっしりした建物ですが、中は真っ暗。恐る恐る扉に手をかけると、すんなり開き、こんにちはーと声をかけると、明かりをつけて下さいました。
局長さんは私のような「マニア」相手も手慣れた様子です。
「この間もね、目の前を車が通り過ぎてから、凄いブレーキの音がして戻ってきてね。『おい、こんなところに郵便局があるよ!』なんて仰っていた方もいらっしゃいましたよ。」
「こんなところ」というのは失礼な言い方ではあるのですが、正直ここにこそ相応しいとも言えます。

現在でも秩父鉱山は、小規模ながら営業中です。以前はかなりの規模で様々な金属を掘っていたそうですが。
末永く営業して欲しいと願いつつ、今度は南側に抜けるルートで帰ります。途中までは相変わらずの狭い道ですが、ダム工事に伴い、かなりよい道が作られつつあります。やがてその道は、山梨県と埼玉県を結ぶ国道140号線に合流し、そこからはスムーズに走れるでしょう。ですから、通常のアプローチならば、南側からがお勧めです。

気軽に往復できる距離でも場所でもありませんが「行った甲斐があったー」と思える、関東の秘境郵便局なのでした。(谷和原のぞみ/お気楽ステーション)

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2004年8月16日のコネタ記事

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