
シカゴ市の次にできた郊外一番古い市で、建物も築100年近いものがザラにあり、歩道にそびえ立つ木々の大きさも環境の良さを物語っている。
ベルギー人のパイロン兄弟が2人で切り盛りしている、このお店は、見逃してしまいそうな程小さく、きらびやかなサインもなければデコレーションもない小さな小さなチョコレート屋さんだ。
最高級の素材しか使わないというこだわりを持ち、「砂糖とバター」以外は、全てヨーロッパから、得に「カリボ」(有名チョコレート原料業者)は、ベルギーから特別輸入しているという。
毎日、ひとつひとつ丹精込めて手作りされているこのチョコレートは、添加物が一切使われていないため、賞味期限が2週間と短い。この賞味期限や温度などにより、残念ながら、国際オーダーは受け付けていないそうだが、是非! という方、私が持って行きましょうか(笑)
小さくシンプルな店内、右にはチョコレートのショーケースが並び、左には数々の栄誉ある賞状と雑誌に取り上げられた「一番おいしいチョコレート屋さん」の記事の数々。その隣には、なんと日本の皇室、美智子妃殿下からのお礼状が額入れされて飾られていた。(見づらいけど、最後に Princess Michikoとタイプされている)
聞いた話によると、20数年前、当時パイロン兄弟はシカゴ領事の息子さんとエバンストンで学友だったそうだ。そのパイロン兄弟がチョコレート職人になり始めた頃、領事が日本へ転任することになり、日本へのお土産としてこのチョコレートを「皇室」の方々への贈り物をしたところ、美智子妃殿下に手渡され、大変喜ばれた妃殿下がこの二人にお礼状(侍女代筆)を送ってくれたという。
「純粋で新鮮な材料しか使っていない分、しっかり自分でケアをしなくちゃ」と2人のパイロン兄弟はチョコレート職人である誇りも高い。弟のロバートさんは、「世界中の人がゆっくりと座ってチョコレートを食べていれば、絶対に戦いなんて起こるはずがない」と言う。兄のフレッドさんは「チョコレートは人々をハッピーにする」と。
当たり外れがない海外土産は、「チョコレート」が定番だが、ブランド品の色の合わない口紅より確かに貰って嬉しいのがチョコレートだ。
貰った物でもあげる物でも後に残らず「おいしかったね」で終わる物が好きなのは、私だけかな? シカゴに来たら、是非美智子皇后も絶賛のチョコレートをお試しあれ! (あらた)
Belgian Chocolatier
PIRON
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847-864-5504