新宿にナイアガラの滝がある! …なんて書いたら驚かれるだろう。だが本当にあるのだ。
実際に見てみると、あのビクトリア、イグアスと並ぶ世界三大滝のひとつとは程遠い規模だということは言うまでもない。だが、水の流れはなかなか激しく、滝がその名に恥じぬよう頑張っているような気さえする。さらに裏側も別の滝になっており、「新宿白糸の滝」という名前なのだ。なぜこんなことになっているのか。新宿区の環境土木部土木課に電話で問い合わせてみると、次のような返事だった。
・新宿中央公園は昭和43年4月、淀橋浄水場の跡地にできた
・水が豊富なイメージを生かし、昭和57年3月に「新宿ナイアガラの滝」と「新宿白糸の滝」が同時につくられた
・周りは「水の広場」として親しまれている
・滝の名前は見た目のイメージからだと考えられる
「新宿ナイアガラの滝」はナイアガラの滝のように横幅が広く、「新宿白糸の滝」は、水が細く流れて糸のように見える。ふつう滝というと細長くてドーンと水が落ちてくるイメージであるが、確かに横幅が広いところは本物にそっくりである。やっと謎が解けた思いだ。
それにしても、こんな超高層ビルだらけの場所に浄水場があったとは今では考えられない。淀橋浄水場は明治31年から70年近くも東京都民の生活を支え、昭和40年に東村山浄水場にその機能を移転。
都庁のすぐ側にある新宿中央公園に。正確にいうと、「新宿ナイアガラの滝」、という人口滝であるが…。
実際に見てみると、あのビクトリア、イグアスと並ぶ世界三大滝のひとつとは程遠い規模だということは言うまでもない。だが、水の流れはなかなか激しく、滝がその名に恥じぬよう頑張っているような気さえする。さらに裏側も別の滝になっており、「新宿白糸の滝」という名前なのだ。なぜこんなことになっているのか。新宿区の環境土木部土木課に電話で問い合わせてみると、次のような返事だった。
・新宿中央公園は昭和43年4月、淀橋浄水場の跡地にできた
・水が豊富なイメージを生かし、昭和57年3月に「新宿ナイアガラの滝」と「新宿白糸の滝」が同時につくられた
・周りは「水の広場」として親しまれている
・滝の名前は見た目のイメージからだと考えられる
「新宿ナイアガラの滝」はナイアガラの滝のように横幅が広く、「新宿白糸の滝」は、水が細く流れて糸のように見える。ふつう滝というと細長くてドーンと水が落ちてくるイメージであるが、確かに横幅が広いところは本物にそっくりである。やっと謎が解けた思いだ。
それにしても、こんな超高層ビルだらけの場所に浄水場があったとは今では考えられない。淀橋浄水場は明治31年から70年近くも東京都民の生活を支え、昭和40年に東村山浄水場にその機能を移転。
跡地で新宿副都心計画が始まった。「新宿ナイアガラの滝」なんて大層な名前も、その名残だと思うと少し感慨深くなる。(ヤマノウチマナミ)
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