ピーポくんが道案内をしてくれる「ハイテク交番」
(上)ショートカットの爽やかなおねえさんが対応してくれる(中)ピーポくんが目印(下)本日の勤務員はゼロ!
ちょくちょく警察のご厄介になる。といっても、ヒドイ方向音痴で、道に迷っては交番に行くことが多いだけなんだが。


先日も、田町で駅に向かう途中で迷子になり、交番に行ったのだが、驚いたことにそこは無人だった。「無人なんて物騒だなぁ」と思って見回すと、なんと片隅に「ハイテク交番」というものがあった。

パトロール中や事件処理中の警察官にかわって、警察署がテレビを通じて対応してくれたり、道に迷った人のために、映像や音声の情報サービスで道案内をしてくれたりするのだという。ちなみに、調べてみたら、この「ハイテク交番」は、都内に39箇所もあるようだ。全然知らなかったけど、便利な世の中だなぁ。

早速、画面にふれてみた。
キレイなおねえさん(CG?)があらわれ、ちょっとドキドキしながら、「地理案内サービス」を選択した。目的地を選ぶと、「ピーポくん」が、交番から目的地までの道順について、東西南北ではなく方向音痴にもわかる「右・左」の言葉で丁寧に教えてくれる。ピーポくんの声を聞くのは初めてだ…なんて、へんなことに感心したものの、肝心の「田町駅」は選択肢にはなかった。駅の住所も知らないので、住所検索もできない。

最寄りの交通機関へのアクセスも案内してくれるというので、調べたが、地図を見てもやっぱりよくわからない…。そもそも駅までの道がわからない人なんて、そうそういるものではないのかも。
ここまで重症な方向音痴には、打つ手ナシということか。

ちなみに、拾い物や落し物には「対話ボタン」、事件や事故には「緊急ボタン」で直接相談できるようだけど、緊急で道を聞くのもはばかられるし…。仕方なく交番を出て、道行くおばさんに駅を尋ねたところ、

「ちょうど私も駅に行くところから」と連れて行ってもらえた。「やっぱり、人のあたたかさって、いいなぁ」と思うと同時に、せっかくの「ハイテク交番」を使いこなせないローテクな自分が、ちょっぴりダセエなぁと思いました。(田幸和歌子)