
(上)青山・山陽堂書店の壁画「傘の穴は一番星」(下)赤羽・金竜堂書店の壁画「砂山」
渋谷区・表参道と青山通りの交差点に面してドーンと建っているモザイク壁画(写真上)、見かけたことのある人は多いのではないだろうか。
この絵の作者は「谷内六郎」。
私もそんなファンの一人で、以前からこの青山にあるモザイク壁画が気になっていた。壁画のある「山陽堂書店」の店員さんにお話を聞いてみた。「あの絵?もとは東京オリンピックの頃からあるんじゃないですかねー」とのこと(現在の壁画は2代目で、お店の改築をした際に作り直したらしい)。タイトルは「傘の穴は一番星」、昭和36年5月22日号の「週刊新潮」表紙絵を元に作られたものだ。なんとも歴史を感じます。
青山と同じような谷内六郎壁画が別の場所にもある、とのことで、早速赤羽「金竜堂書店」を目指す。南北線「赤羽岩淵駅」から徒歩1分。ありました! 壁画(写真下)。
建物の作りが「山陽道書店」によく似ている気が。お店のご主人にお話を伺ったところ、40年ほど前のある日、青山付近を歩いていたご主人が「山陽堂」の壁画を見て「素晴らしい!ウチの店にも欲しい」と早速新潮社に依頼したんだとか。
それにしても、町の風景にこんなに自然に溶け込む絵もなかなかない気がする。夕暮れ時、道の真ん中でしばし呆然と見とれてしまった……。
谷内六郎さんの壁画はこの2ヶ所の他にもいくつか残っているようです。六郎壁画めぐりも楽しいかも。詳しくは下記リンクで!(スズキナオ)
この絵の作者は「谷内六郎」。
素朴でどこか懐かしい…そんな独特な温かみを持つ画家で、新潮社の雑誌「週刊新潮」(昭和31年創刊)の表紙絵を25年間休むことなく描き続けたことは有名。昭和56年に亡くなっているが、今年に入って、NOKKOが谷内六郎の絵に詩をつけたDVD付き絵本「フルサト」(マドラ出版)が出版されるなど、今もなお多くのファンをひきつけている。
私もそんなファンの一人で、以前からこの青山にあるモザイク壁画が気になっていた。壁画のある「山陽堂書店」の店員さんにお話を聞いてみた。「あの絵?もとは東京オリンピックの頃からあるんじゃないですかねー」とのこと(現在の壁画は2代目で、お店の改築をした際に作り直したらしい)。タイトルは「傘の穴は一番星」、昭和36年5月22日号の「週刊新潮」表紙絵を元に作られたものだ。なんとも歴史を感じます。
青山と同じような谷内六郎壁画が別の場所にもある、とのことで、早速赤羽「金竜堂書店」を目指す。南北線「赤羽岩淵駅」から徒歩1分。ありました! 壁画(写真下)。
建物の作りが「山陽道書店」によく似ている気が。お店のご主人にお話を伺ったところ、40年ほど前のある日、青山付近を歩いていたご主人が「山陽堂」の壁画を見て「素晴らしい!ウチの店にも欲しい」と早速新潮社に依頼したんだとか。
なるほど、「赤羽・金竜堂」のモザイク壁画は「青山・山陽堂」兄弟壁画(?)だったわけである!こちらの壁画は「砂山」というタイトルで、「週刊新潮」昭和31年5月29日号の表紙絵を元に作成されたもの。
それにしても、町の風景にこんなに自然に溶け込む絵もなかなかない気がする。夕暮れ時、道の真ん中でしばし呆然と見とれてしまった……。
谷内六郎さんの壁画はこの2ヶ所の他にもいくつか残っているようです。六郎壁画めぐりも楽しいかも。詳しくは下記リンクで!(スズキナオ)
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