
人気キャラの夢の競演が、おもちゃ屋の店頭でも、ギフトショーでも、アミューズメントパークでもなく、街のなかで可能になったそのワケは、ここがバンダイの本社だから。
キャラクターストリートというと、鳥取の「水木しげるロード」や深川の「のらくろード」を思い出すけれど、ここでキャラたちと会えるのは町中ってわけでなく、あくまで会社の敷地内。しかも、みな行儀良く並んで同じように通り側を向いている。つまり、地域のコミュニティであると同時に、会社の看板娘ならぬ看板キャラクターでもあるのである。。
そのせいか、キャラクターたちも幾分大人目線(な気がする)。しかし、まさにそこがポイント! 場所柄、子ども率も低いので、ここでなら子どもパワーに押されることなく、じっくりゆっくり、好きなキャラクターと正面から向き合うことができるのだ。
「ドラちゃん、君は将来、どんな声になりたいんだい?」
なんて心で対話することだって可能というワケ。
とはいえ、あんまり思いつめた顔してキャラクターと向き合ってたら、バンダイ本社のガラスの向こうで商談中の大人たちから、ヘンな眼で見られますのでご注意を!(矢部智子)