
(上)このアンパンマン像が目印(下)アンパンマンショップにはグッズがギッシリ
新宿区四谷三丁目にある「アンパンショップ」をのぞいてみた。オーナーはアンパンマンの生みの親「やなせたかし」氏。
それにしても考えてみればみるほどアンパンマンって不思議なキャラクター。自分の顔を食べさせるヒーローってすごいよなーと改めてアンパンマンについて知りたくなったので、お店で売られていた、やなせたかし著『アンパンマン伝説』(フレーベル館)という本を買ってみた。
この本は、やなせたかし氏が自分の漫画家人生を振り返りながら、アンパンマンやその他のキャラクターを次々に作り出していった経緯を語ったもので、特に、当初、大人たちには全く評価されなかった「アンパンマン」が、子供たちの支持を得て広がっていく様子はなかなか熱いものがある。
本の中で面白いのが「カレーパンマン」と「てんどんまん」誕生の秘密。
ひと頃「座骨神経痛」に悩まされ、整体に通っていたというやなせ氏。その整体院の近くに当時まだ珍しかったカレーパンが売られていたという。
“ぼくはカレー大好き人間で、一週間に一度は食べるというぐらいだったから、すぐに買った。カレーの匂いはしっかりするが、パンはカサカサになっていてあまり美味ではなかった。最近のカレーパンは、進歩して飛躍的においしくなった。
そして、「てんどんまん」は
“おいしい天丼を食べたとき、感激して「よし、つぎは、てんどんまんをだすぞ」って叫んでしまった”(同書)
と、誕生の秘密があまりにシンプルで驚いてしまった。他にも“ジャムおじさんとバタコさんは、人間のかたちをしているけれど妖精のような存在です”とか、“現在のバイキンマンもどんどん変化している。羽はすっかり退化してしまった。UFOに乗っているので不要になったのだ。”など、あの夢のような世界の実に細かな設定に感心したり、とにかく読んでいてナルホドな一冊。
とにかくかわいいキャラクターと、子供向けのアニメにしては異例だという奥深さを持ったアンパンマンの世界、改めて知ってみると面白いですよ!(スズキナオ)
やなせ氏は四谷三丁目近辺に長年住んでおり、このお店にやって来ることもあるそう。入り口のアンパンマン像を目印に店内へ入ってみると、それほど広くないスペースにアンパンマングッズがぎっしり。子供たちの狂喜乱舞する様子が目にまぶしい。
それにしても考えてみればみるほどアンパンマンって不思議なキャラクター。自分の顔を食べさせるヒーローってすごいよなーと改めてアンパンマンについて知りたくなったので、お店で売られていた、やなせたかし著『アンパンマン伝説』(フレーベル館)という本を買ってみた。
この本は、やなせたかし氏が自分の漫画家人生を振り返りながら、アンパンマンやその他のキャラクターを次々に作り出していった経緯を語ったもので、特に、当初、大人たちには全く評価されなかった「アンパンマン」が、子供たちの支持を得て広がっていく様子はなかなか熱いものがある。
本の中で面白いのが「カレーパンマン」と「てんどんまん」誕生の秘密。
ひと頃「座骨神経痛」に悩まされ、整体に通っていたというやなせ氏。その整体院の近くに当時まだ珍しかったカレーパンが売られていたという。
“ぼくはカレー大好き人間で、一週間に一度は食べるというぐらいだったから、すぐに買った。カレーの匂いはしっかりするが、パンはカサカサになっていてあまり美味ではなかった。最近のカレーパンは、進歩して飛躍的においしくなった。
そして、しょくぱんまんのつぎには、カレーパンマンをだそうと思った。”(『アンパンマン伝説』)
そして、「てんどんまん」は
“おいしい天丼を食べたとき、感激して「よし、つぎは、てんどんまんをだすぞ」って叫んでしまった”(同書)
と、誕生の秘密があまりにシンプルで驚いてしまった。他にも“ジャムおじさんとバタコさんは、人間のかたちをしているけれど妖精のような存在です”とか、“現在のバイキンマンもどんどん変化している。羽はすっかり退化してしまった。UFOに乗っているので不要になったのだ。”など、あの夢のような世界の実に細かな設定に感心したり、とにかく読んでいてナルホドな一冊。
とにかくかわいいキャラクターと、子供向けのアニメにしては異例だという奥深さを持ったアンパンマンの世界、改めて知ってみると面白いですよ!(スズキナオ)
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